視覚から約400万のリーチも。プロダクトの進化とJBPで広がる挑戦の幅
──音声以外の新しい広告フォーマットにも挑戦されていると伺いました。
土井:はい。ホームページテイクオーバー広告というビジュアル訴求のメニューを実施いただきました。アプリを開いた際、トップ画面全体を動画・静止画でジャックする、視覚的インパクトの大きい広告フォーマットです。こちらも、約400万リーチという非常に高い効果を記録しました。コストパーリーチという観点からも、「ROIが高い」とソニー銀行様にご評価いただいており、すでに2度実施されています。また、広告主向けの新たな機能であるSpotify広告マネージャーもいち早く活用されています。
久保田:Spotifyがユーザーに提供するサービスも年々進化しており、歌詞を見たり、ミュージックビデオ、ビデオポッドキャストを楽しんだりと、「スクリーンを見る」機会も増えてきたように思います。その機能拡充に合わせて、我々もバナー広告を組み合わせるなど、新しいメニューにいち早くトライできるのも良い点ですね。
──2025年度から2年連続で、ジョイント・ビジネス・プラン(JBP)を締結されています。通常の媒体出稿での関係性とは何が違うのでしょうか?
久保田:中長期的な視点でプランニングしやすくなりました。たとえば、「夏休みは旅行シーズンだから外貨訴求」「Z世代のバイト代が入る時期だからここでアピールしよう」といった会話をしながら、年間単位での効果最大化に向けたプロットを一緒に検討しています。
土井:データやそれに基づくインサイトの活用を強みとする我々としても、早い段階からクライアント向けにそれらを整理し、企画から一緒に作れるのは年間パートナーシップの大きな意義です。制作会社を交え、プロの視点をクイックに取り入れられるクリエイティブの打ち合わせを行ったり、広告アイデアを発掘する場として音声をうまく活用する展示やライブなどのカルチャーイベントに同行したりと、「音声体験の解像度を上げる」取り組みをともに進めています。
──音声広告のクリエイティブ制作において、スピード感も強みになっているのでしょうか?
久保田:動画広告は撮影や編集作業に多大な労力がかかりますが、音声広告はそれに比べると収録・編集が短縮でき、すぐに出稿できます。複数パターンを用意して機動的にPDCAを回せるコストパフォーマンスの良さは非常にありがたいです。

測る、そして広げる。ソニー銀行とSpotifyが見据える次のステージ
──最後に、今後の展望や読者の皆様へのメッセージをお願いします。
久保田:移動中でも確実にアテンションが取れる音声メディアには、まだまだ無限の可能性があると感じています。視覚的なメニューも増えてきているので、今後もSpotifyさんとともに新しいことに先んじて挑戦していきたいです。
こうした試行錯誤において成功の確度を高めるには、マーケターの皆様はよくご存知のとおり、データの裏付けが欠かせません。勘や経験に頼るのではなく、ノバセルさんが展開するようなクロスメディア分析で現状を常に正しく評価し、効果検証とクリエイティブ改善の両輪を綺麗に回していくことを強くおすすめします。
土井:Spotifyは「聴く」だけでなく、「見る」「体験する」など、総合的に音楽やカルチャーを楽しめるプラットフォームへと進化しています。ソニー銀行様の金融事業に限らず、ゲーム、音楽、映画とエンタメ領域に幅広く事業展開するソニーグループ様とはその点でも親和性があり、今後も強いシナジーを生み出していきたいです。
また、音声広告が「認知だけでなく、指名検索数の寄与など、CVまでしっかりと人を動かせるメディア」であることを、データに基づいて証明した今回の事例を通じて、より多くのマーケターに知っていただき、挑戦していただけることを願っています。

