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カップヌードル誕生40周年記念の復活総選挙、Twitter、USTREAMを絡めストーリー性豊かな展開で盛り上げに貢献

 日清食品は基幹商品「カップヌードル」の誕生40周年を記念した歴代カップヌードル復活総選挙を企画。若い女性タレントをキャラクターに起用し、アメーバピグやTwitterから投票を呼び掛けてもらうなど、さまざまなSNSと絡めた展開に。投票数によりタイアップページの内容が変わっていき、ユーザーにその先の展開を期待させるストーリー性を持たせることに成功。UUやPVは最後まで高い水準をキープし、投票数も高い数値が獲得できた。

「カップヌードル」40周年に大プロモーションを展開

展開時期:2011年5月16日~6月17日
掲載面/広告商品:クローズアップ、MSNホーム ウィンドウ
広告種類:タイアップ広告、バナー広告
ターゲット:幅広い層のユーザー(特に若い男性)

 日清食品の看板商品「カップヌードル」は、2011年に40周年を迎えた。同年初頭から、この記念すべき年を盛り上げるプロモーション企画を練りはじめ、過去40年間に登場した全73種類の中から復活してほしい味を消費者に選んでもらう歴代カップヌードル復活総選挙を実施することに決めた。

日清食品ホールディングス株式会社
マーケティング本部 宣伝統括部 主任  荒川 友博氏
日清食品ホールディングス株式会社 マーケティング本部 宣伝統括部 主任  荒川 友博 氏

 日清食品ホールディングス株式会社 マーケティング本部 宣伝統括部 主任 荒川 友博氏は、今回のプロモーションの目的について、次のように語る。

 「 『カップヌードル』は『チキンラーメン』と並ぶ弊社の基幹商品です。その40周年という記念すべき年ですから、普段とは違ったプロモーションを実施しようと早くから動き出していました。復活させたい商品を40年間に登場した73品の中から選んでもらうわけですから、『この時代、こういうカップヌードルがあったな』と当時の思い出を振り返っていただき、いつの時代でも生活の近いところにカップヌードルがあったと感じていただくことが大きな目的でした。」

日清食品株式会社プロモーション展開
クローズアップ(タイアップ広告)
※画像をクリックすると、拡大表示します。

 『消費者に投票してもらう』ことが柱の企画だったため、消費者が直接行動を起こせて、意見も吸い上げやすいインターネット媒体を選択。カップヌードルのブランドサイトを訪れるユーザーに、主な顧客となる若い男性層が少なかったことから、若い男性ユーザーが比較的厚いMSNにタイアップページを置いて投票できるようにした。若い男性層を中心に、幅広い層にリーチできることを狙って、展開先に決定。

 MSNを選んだもう1つの大きな理由は、ソーシャルメディアを活用する形での斬新なタイアップ企画の提案があったこと。アメーバピグやTwitter、USTREAMも絡め、ユーザーを継続的に惹きつける工夫を盛り込んだ展開で、消費者が関心を持ち続けられるような内容になっていた点などが評価された。

 「今回の企画では、ターゲット層を含めて幅広い層にアプローチできる媒体、あとは面白い提案をしてくれる媒体を選ぶことにし、『動画配信しながらユーザーとリアルタイムにコミュニケーションする』という提案をいただいたMSNへの出稿を決めました。他媒体と連携した企画を提案してくれる媒体はなかなかないものですから、斬新で非常に面白い企画だと感じました。」

Twitter、USTREAMなどを絡め、ユーザーとともに盛り上がるストーリー展開

 MSNに設置された投票ページについては、これまでに登場した全73種類のカップヌードルを一堂に集める見せ方にした。中でも投票数に応じてタイアップページの内容が変化するようにストーリーを練っていたため、投票数はできるだけ最新の数が表示されるように作り込んだ。さらに、タイアップ広告ページへの誘導枠に加えて、MSNホームのウィンドウ広告を利用して強力な誘導を図った。

 タイアップ期間中、PV数が継続的に伸びるよう、最初は総選挙の顔となるタレント情報を伏せ、2万票が集まった時点で編集キャップに吉木りさ氏が就任したことを明らかにするなど、ユーザーの投票を促す仕掛けをあちらこちらに仕込んでいる。

 Twitter上では、編集キャップの吉木りさ氏が部下たちと活動している状況を日々投稿し、MSNの公式Twitterをフォローすることでストーリーをリアルタイムに共有できる仕掛けにした。最終日には、USTREAMによる生放送にも吉木りさ氏が登場。MSNと同時にプロモーション展開していたアメーバピグにログインし、アバターを通じてユーザーと交流するイベントを開催、ユーザーに投票を呼び掛けた。20万投票を生放送中に達成した際には、くす玉を割って視聴者と喜びを分かち合った。

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ブランドサイト単体では、これほどの成果は得られなった

 話題性のあるコンテンツの拡散に、効果的なソーシャルメディアを活かした展開でUU数は目標値の約9.2倍PV数は約5.8倍となり、MSNからの投票数も約22万票と当初の目標値を大きく上回った。Twitterの公式アカウントはMSNサイト上から8,000人を超えるユーザーにフォローされ、来訪者との関係性を維持することにも成功している。

 「震災の影響があり、スケジュールを急遽変更していただくなど、こちらの無理なお願いにも快く対応いただけました。また、投票数などの目標を明確に定めていただき、必ず達成するように投票意欲が高まる施策を考えてくださいました。『40周年だからこれ くらいで』と半分本気、半分冗談で決めた目標数字でしたが、大きく上回る結果を得られましたので本当に満足しています。

 弊社サイトで普段接触できていないユーザーにも来訪いただけましたし、女性にも訪れていただくことができました。本当にオールターゲットへ訴求できたと評価しています。ソーシャルでの書き込みを読みますと、本当に企画が面白かったから参加していただけたことが伝わってきました。」

 タイアップ期間後半の方が来訪者も増加したことから、投票により内容が変わっていくというストーリー性や、ソーシャルメディアと連携した展開が奏功したと見ることができる。またMSN内のタイアップページ来訪者のプロフィールを見ると、10~20代、30代、40代がそれぞれ約1/3ずつを占め、男女比はおよそ7:3という内訳になった。当初の集客対象であった若い男性を多数集めながらも、その上の年齢層や、女性層など、幅広い層にリーチすることができたことから、普段と比べて非常に反響の大きいプロモーションになったと日清食品では評価している。

 「カップヌードルのブランドサイト単体でやっていたら、これほどの成果は得られなかったと思います。単一の受け皿だけでは飽きられますから、MSNはじめ各媒体とタイアップして、適切なタイミングで盛り上げる施策を打てたことが成功した一番の要因なの ではないでしょうか。

 今後、ソーシャルな取り組みや、スマートフォンなどの新デバイスへの対応に力を入れていきたいと考えています。そうする際に、マイクロソフトの企画提案力や技術力に期待しておりますので、これからもご一緒していきたいと思っています。」

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この記事の著者

MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2012/04/11 11:00 https://markezine.jp/article/detail/15344