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運用型広告時代の要!トレーディングデスク最前線(AD)

注目DSP事業社のキーパーソンと語る!(第2弾)スマホ広告市場への期待と現実

広告主に負けない運用広告のプロフェッショナルを育成するには

高瀬:息の長いマーケティングパートナーになるために、僕らだけでなく、DSP事業者さん自身もお客様の立場に立って運用するケースもあるかと思いますが、そうしたトレーディングデスク系の人材育成に関してはどのように取り組んでいらっしゃいますか。

宮本:自分でやってみて初めてわかるというケースは多いですね。もともと当社スケールアウトは、エンジニアリング中心だったので、ダッシュボードも良くいえばプロ仕様、悪くいえば難しいという評価がありました。しかしここ3か月ほど、社内でじっくり運用することで、効果の出し方やほかの広告商材との差別化ポイントがかなりクリアになりました。スケールアウトDSPの特徴としては、トレーディング手法の多様さがあるのですが、広告代理店の方やお客様にできるだけレポーティングなど透明性を確保してコントローラブルな広告ツールとして使っていただくことで、効果が悪い場合もPDCAサイクルをまわすことができます。

高瀬:そうしたノウハウをどのように共有させていくのですか?

宮本:運用しながら機能改善を行って反映していく、または提案に組み入れるという感じです。ですので最近は、「難しいと思っていたけど、使ってみるととても良かった」という評価をいただくようになってきましたよ。ただ、中で運用するのは非常に負荷がかかるので、できれば外で運用できる人材が増えているのを期待しているんですが……、ますます増えつつある各種DSPの運用に、御社がどのように対応なさっているのか興味あります(笑)。

高瀬:月ベースで数十くらい登場していますから、確かにフォローは大変ですね。広告主さんもかなり勉強されていて、情報も早いので、トレーディングデスク専門業としてはそのペースに追随しないといけません。当社の場合、プラットフォーム別にオーナー制度を敷いて、基本的に1人1プラットフォームという体制で知識を集約・共有するようにしています。

宮本:ノウハウが一人に依存することを避けるわけですね。

高瀬:社内の情報共有は重視していて、相互レビューもしっかり行っています。将来的にはDSPプラットフォームもコモディティ化していくと思っているのでこうした課題は解消されると思いますが、現在は群雄割拠なので、お二人のように強みが明確になっているDSPに追随していきたいと思っています。

佐藤:うちの場合、運用ももちろんですが、どちらかというと、総合的なビジネスマンの育成が課題です。具体的には、「お客様の事業や成長ドライブを理解して、マーケティング施策を立て、その中でDSP/DMPの役割を設定してデータを収集、仮説立案できる」という人材ですね。運用のスキルは必要なのですが、やはりこの基本的な路線ありきで育成しないと、生産性は上がらないと思っています。

高瀬:僕らもトレーディング業務に関してはかっちりとしたカリキュラムを持っているのですが、マクロの視点に立った課題・ミッション設定するスキルの育成は試行錯誤の状態なんです。今度、フリークアウトさんの人材育成を参考にしたいので、いろいろ教えて下さい。

トレーディング業務に期待するのは「スマホに特化した運用手法の発見」

高瀬:最後に、トレーディング業務に期待することをお聞かせ下さい。

宮本:あくまで外から見ているイメージですが、運用パターンが定型化している感があります。もっと積極的に新しい運用手法を見出して、それを各社さんで共有されると、さらに市場が伸びると思います。

高瀬:そういう傾向はありますね。ダイレクトレスポンスなどは、だいたい手法が決まっています。

宮本:スマホアプリに対する効果的な運用などは、まだ誰も見出していないと思うので、大きな可能性がありますよね。そういうことを一緒にやっていきたいです。

高瀬:ありがとうございます。こちらが運用側として出した提案を実装していくという感じで進めたいですね。実際、今年下期はデバイスとしてスマホに注力していくことを宣言していて、社内でプロジェクトを立ち上げているんです。こうしたことで、諸々ご相談させていただくと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします! 佐藤さんはいかがですか?

佐藤:DSPだけでなく、使うテクノロジーにはさまざまなものがあるじゃないですか。僕らもプラットフォーム提供者ですが、いろいろなファンクションを統合するだけでなく、リサーチ会社と合体するなど、特定の課題解決に向けて複数事業者の知見をどのようにブリッジしていくかを考えています。高瀬さんには、 ぜひそうした役割を期待したいです。

高瀬:おっしゃるとおり、DSPのプランニングで運用するだけでは足りなくなっているのは事実です。多様なテクノロジー、知見を集約してメソドロジーを開発することもやっていきますが、それに凝り固まることなく、柔軟性のある対応をしていかないといけません。それと、広い視点に立てる人材育成が課題ですね。スマホへの対応を含め、お二人にはこれからも引き続きお知恵をお借りすることも多々あると思いますが、これからも応援していただければ嬉しいです。よろしくお願いいたします!

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この記事の著者

岩崎 史絵(イワサキ シエ)

リックテレコム、アットマーク・アイティ(現ITmedia)の編集記者を経てフリーに。最近はマーケティング分野の取材・執筆のほか、一般企業のオウンドメディア企画・編集やPR/広報支援なども行っている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2014/08/26 17:56 https://markezine.jp/article/detail/20687

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