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MarkeZine Day 2015 Autumn(AD)

受注に至っていないリードこそ“宝の山”、マルケトが提案する「農耕型マーケティング」とは

 「今日の講演で、28コマのうち10コマがマーケティングオートメーション関連。関心の高まりを感じる」と、マルケトの福田康隆社長は切り出した。10月14日に開催されたMarkeZine Day 2015 Autumnにて福田氏は、案件化しなかったリードを掘り起こす「農耕型マーケティング」を提案すると共に、ツールによるエンゲージ強化の可能性を示した。

ツールの前に、まずは自社のビジネス課題を考える

 この1、2年の間に、マーケティングオートメーション(以下、MA)の概念は日本のデジタルマーケティングシーンに一気に浸透した。ツールも続々登場し、現在では各社がそれぞれ強みを打ち出して、クライアント数を伸ばしている。中でもMA市場を牽引するプレーヤーとなっているのが、マルケトだ。

 2007年に米サンフランシスコで創業した同社は、2013年にナスダック上場という異例の成長を遂げ、現在のユーザー数は4100社。日本法人も開設1年半の間で着実に存在感を増し、国内導入ユーザーは150社を超える規模となっている。MAツール専業ベンダーとして製品開発への投資に積極的で、パートナー企業との連携による機能拡張のスピードも著しい。また、東京ユーザー会を立ち上げ、ユーザー間のナレッジ共有にも注力している。

 「よく、MAツールはどのような業種や業態で有効かと聞かれますが、本当に幅広く活用できるツールであるというのが現状です」と福田氏は語る。

株式会社マルケト 代表取締役社長 福田 康隆氏
株式会社マルケト 代表取締役社長 福田 康隆氏

 実際、マルケトのユーザーはBtoB、BtoC問わず、また大手から中堅中小企業にまで偏りがない。業種も製造からITベンダー、コンシューマーサービス、不動産やNPOまで非常に多岐に渡る。MAツールを検討中の企業にとっては「自社で本当に役に立つのか」を知りたいところだが、福田氏はそういった問いに対し「ツールありきではなく、まずは自社のビジネス課題を考えてみましょう、とお答えしています」という。

今自分たちはどこにいるのか、企業の4つのステージ

 自社のビジネス課題を考えるにあたって、第一歩となるのは「自社がどんなステージにいるのか」を明確にすることだ。一般的にいわれる企業や事業のライフサイクルには、Start up、Growth、Maturity、Declineの4つのステージがある。

 今向き合っている事業が、これらのどの段階に位置しているのか。そして、解決したい課題は何なのか。「MAツールは、これらすべてのステージで役に立つと思っていますが、課題によって機能のさせ方が異なります」と福田氏は解説する。

 例えば、Start upというと起業や新規事業の立ち上げをイメージするが、海外へ新たに市場を広げる場合などもこのステージに含まれる。ここでは、ブランド認知や新規顧客獲得を主なテーマとしてMAツールを適用できる。あるいは、成熟した市場での利益確保が求められるMaturityのステージでは、クロスセルやリテンションがテーマになるだろう。

自社、あるいは事業はどのステージにいるのか?
自社、あるいは事業はどのステージにいるのか?

 なかでも福田氏が「最もMAツールが有効に働く」と語るのは、企業や事業をスケールさせる、Growthのステージだ。「この場合の『スケール』にうまく当てはまる日本語がないのですが、Growthの段階では予算や人員などのコストに見合う順当な成果だけでは足りないと私は考えています。コストに比して、ぐっと成果が高められるかどうか。これがその後の成長を左右しますし、MAツールが効果を発揮するポイントでもあります」

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多くのマーケティング部門が抱える課題

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この記事の著者

高島 知子(タカシマ トモコ)

 フリー編集者・ライター。主にビジネス系で活動(仕事をWEBにまとめています、詳細はこちらから)。関心領域は企業のコミュニケーション活動、個人の働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2015/11/02 10:00 https://markezine.jp/article/detail/23334

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