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ソーシャルリスニング2.0 - TwitterからはじめるSNSのデータ活用

成果につながるSNS分析。第一歩はデータの意味を正しく理解する「考え方」

 「データ分析」という言葉に対して、漠然と抵抗感を感じている方は多いかもしれない。一方で「実は、データ分析は難しいものではなく、誰もが簡単に取り組めるものであり、必ずしも高度な専門知識やスキルを身につけなければならない分野ではない」というのは、SNSマーケティング支援を展開するホットリンクだ。本連載では同社が、データや分析をより身近にするべく、成果につながるSNS分析の考え方や正しいデータの見方を解説。第1回となる本稿は、データ分析の観点から、SNS運用における課題を発見しやすくなるための「考え方」を紹介する。

分析の前に身につけたい、課題を発見するための「考え方」

 読者の中には、「明日から使える分析手法」の解説を期待してくださっている方もいらっしゃるかもしれません。しかし「手法」は、あくまで道具にすぎません。道具は、解決したい「課題」があってこそ、道具としての真価を発揮します。

 今後SNS分析の手法についても解説していく予定ですが、第1回となる本稿では、データ分析の観点から、SNS運用における課題を発見しやすくなるための「考え方」を紹介していきます

 今回押さえていただきたいポイントは、以下の3点です。

  1. 成果につながる正しいデータとは何か
  2. 見える数値だけがデータではない
  3. 実は身近にある分析

 SNSマーケティングにおいて、皆さんが普段から見ているであろう「データ」は、本当に成果に結びついているのかどうかを考えましょう。

 そもそも、皆さんは何のためにSNSアカウントを活用していますか?

  • 「素晴らしい自社の製品をより多くの人に知ってもらいたいから」
  • 「会社からミッションとして任されたから」

 上記のように様々な理由があるでしょうが、究極的には、売上に貢献するため・売上を伸ばすために、SNSに注力しているのではないでしょうか。

売上につながるデータとして見るべき「UGC」

 それでは、皆さんは「何」を目標数値にして、SNSを活用していますか?

 「フォロワーが何人いるか」「ツイートがどれだけバズったか」といった指標を、目標数値に置いていらっしゃるかもしれません。これはよく聞く悩みのひとつですが、「どの数値を目標にすべきかわからないから、とりあえずフォロワー数やバズの反響を目標数値にしている」というSNS担当者は、実は多いのです。

 確かに、フォロワー数やバズも重要な指標といえます。しかし、売上につながる指標としては、実は少し遠い位置にあることも事実です。

 ホットリンクでは、売上につながる数値目標として、クチコミ=UGCを設定するケースが多いです。UGCとは、「User Generated Content」の略語で、ユーザーによって生成された投稿を指します。

 商品カテゴリにもよりますが、UGCの数と指名検索の数が相関している場合があり、指名検索数が増えるほど、売上も相関するように伸びた事例があります。事例の詳細は、過去にMarkeZineに掲載された企業との対談記事からご確認いただけます。

 SNS活用を成果につなげるためには、フォロワー数やバズといったデータだけでなく、UGCというデータも追っていくことが重要です。では、フォロワー数やバズといったデータは、「何」を表すデータなのでしょうか。

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この記事の著者

辻 元気(ツジ ゲンキ)

株式会社ホットリンクのデータアナリスト。2018年に入社し、ソーシャルリスニングツールのセールス・カスタマーサクセスに従事。現在はSNSの分析を強みに、大手企業アカウントのコンサルティングを複数社経験。ホットリンク社内の分析スキル向上も推進。分析のなかでも、エンタメ業界のトレンド分析が得意。音楽やアニメなど、エンタメ業界に関する社外向けの業界調査リリースなども行う。

Twitter:@Genkitsuji01

株式会社ホットリンク

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2022/08/31 07:00 https://markezine.jp/article/detail/39763

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