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売上が前年比2倍以上に!Braze社長の水谷氏が語る、急拡大に寄与した三つの戦略

社長就任後、水谷氏が注力してきた“三つの戦略”

━━2024年の4月にBraze Japanの代表取締役社長に就任された水谷さんですが、就任後に注力されている戦略を教えてください。

 大きく三つあります。一つ目は、「日本市場での認知度向上」です。そのために、自社イベントの開催や導入事例のプレスリリースなど、積極的に発信してきました。少しでも多くの方に「まずはBrazeというサービスを知ってもらうこと」を目指しています。

City x City Tokyo 2024の会場の様子

 二つ目は、「Go-to-Marketの強化」です。Brazeの事業を成長させるために、まずフォーカスする業界を明確化。それを少しずつ色々な業界で繰り返していくことで、利用者数の増加や市場での影響力向上を図っています

 そして三つ目が、「ホームゲームの推進」です。ここでいうホームゲームとは、お客様の御用聞きにならないということを示しています。日本では、お客様の行いたい事業や方針に合わせて自社の事業方針を変えてしまう企業が多いです。しかし、本来それではいけないと考えています。

 自社が抱えるビジョンをしっかりとお客様それぞれに啓蒙し共感してもらう。その上で、そのビジョンの達成を一緒に目指してもらえるようにする。これが事業を成長させていく上では大切だと思っています。

 ちなみにBrazeで言うところのビジョンは、“ハイパーパーソナライゼーションの実現”です。当社が目指すビジョンを少しでも多くのお客様に共感していただき、一緒に実現を目指していきたいと思います。

━━日本市場でユーザー数の拡大に向けて行ってきた取り組みを教えてもらえますか。

 一つは、「独自のエコシステムの構築」です。Brazeの利用企業同士を我々がつなぎ、それぞれが得られたナレッジを業界を越えて共有できるようにすれば、生産性は大きく高められます。そうすれば、各企業の事業成長につながるのはもちろんですが、Brazeのプラットフォームとしての価値向上やカスタマーエンゲージメントの啓蒙にもつながります。

 もう一つは「組織編成」。私たちは国内の業界ごとにもチームを編成しています。業界それぞれの特徴を深く理解し、得られたナレッジを社内に集約させているんです。Brazeはグローバル企業ですが、このような取り組みによって日本国内企業のニーズを適切に捉えた事業展開ができるようになってきました。事業成長をさせる中で、大きくプラスに働いていると感じています。

目指すはモバイル主流時代の「最も信頼できるパートナー」

━━今後の展望をお聞かせください。

 モバイルを通じたコミュニケーションが主流である現在の市場で、企業がカスタマーエンゲージメントを推進する際に最も信頼できるパートナー企業を目指していきたいです。

 そのためにまず必要なのは、各事業においてカスタマーエンゲージメントに注力するメリットを少しでも多くの方に理解していただくことです。

 良い製品を作りさえすれば売れる時代は終わり、企業には顧客起点での製品開発やコミュニケーション設計など多くのことが求められるようになってきました。そんな今こそ注目すべき考え方が“カスタマーエンゲージメントの向上”だと思っています。ユーザーと良い関係を構築し、顧客起点で事業を展開する企業が今よりもさらに増えていってほしい。そんな想いを胸に、今後とも啓蒙活動に注力していこうと思います。

Braze CEOへのインタビュー記事

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この記事の著者

土屋 典正(編集部)(ツチヤ ノリマサ)

法政大学法学部を卒業。MarkeZine編集部に所属。

 

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2025/02/07 07:30 https://markezine.jp/article/detail/48081

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