深くローカライズした「日本進出」と、現場に入り込む伴走体制
MZ:2026年1月に日本市場参入を発表されてから約半年が経ちますが、日本のゲーム広告主の課題に対して、現在どのように伴走され、どのような手応えを感じていますか。
Sommerfeld:私たちは、日本市場特有の非常に複雑な「エコシステム」に対し、プラットフォームのローカライズを徹底して進めています。
欧米のローカライゼーションはシンプルに言語を翻訳するだけで完結することが多いですが、日本はまったく異なります。ユーザー獲得のルール、ポイント交換先や決済システムといった報酬の受け取り手段など、日本特有の文化や商慣習を分析し、強固な基盤を構築してきました。
このローカライズされたプラットフォームと、運用の第一線で並走する日本専任チームがあるからこそ、日本の広告主様に対しても世界基準のパフォーマンスを発揮できているという手応えを感じています。
坂倉:一方で、現場のリアルな課題も見えてきました。それは、いざデータドリブンな最適化をやろうとしても、その手前の「土台」でつまずいているケースが非常に多いという実情です。

坂倉:たとえば、MMP(モバイル計測パートナー)に登録されているゲーム内イベントが5つしかなければ、AIの最適化アルゴリズムは正しく機能しません。もしゲーム内のレベルが100段階あるなら、「100個のイベントすべてを泥臭くMMPに登録する」という、最も基本的かつ愚直なファーストステップが必要になります。この仕組みが、アプリ内におけるユーザー行動や利用状況の包括的な把握を可能にします。その結果、ユーザー1人ひとりにより適したオファーを提供できるだけでなく、AIによる最適化アルゴリズムも、より精度の高いデータに基づいて稼働できるようになるのです。
当社は単にプラットフォームを提供するだけのベンダーではありません。広告主様の組織や運用の変革といったインフラ整備のサポートまでを泥臭く伴走していくことこそが、我々日本チームの重要な役割だと考えています。
ゲームを探すなら「Freecash一択」と言われる世界線へ
MZ:最後に、日本を含むアジア市場全体を見据えた中長期的なビジョンを教えてください。
Sommerfeld:日本・アジア市場とグローバル市場で、掲げるビジョンに大きな違いはありません。まずは「報酬型プラットフォームと言えばFreecash」という圧倒的な認知を確立することを目指しています。
ユーザーが新しいゲームを探す際に「まずはFreecashをチェックしよう」と当たり前に選ばれる新しいインフラになる。報酬というワクワク感を通じて、ユーザーが最高のゲーム体験に出会える「Freecash一択」の世界線を、広告主様と一緒に創り上げていきたいですね。
坂倉:私たちは外部資本を入れずに独自の利益だけで成長している企業だからこそ、目先の短期的な数字や投資家の思惑に縛られる必要が一切ありません。
広告主様にとっての純粋な成果だけを追求できるからこそ、真に同じ目線で向き合うことができ、日本でもすでに「これほど成果が出るとは思わなかった」と予算拡大の声を多数いただいています。あるお客様には「絶対に競合他社には教えたくない」とまで言っていただきました(笑)。

坂倉:繰り返しにはなりますが、優れたゲームが国境を越えて愛されていくダイナミズムには、ビジネスを超えた大きな“ロマン”があると感じています。だからこそ、それを実現するためのマーケティングにおけるシビアな“ソロバン”を裏側で走らせることが何より重要です。
私たちはこれからも、このロマンとソロバンを高い次元で両立させ、日本のゲーム会社様が国内のみならず世界を舞台に勝ち進むための、唯一無二のパートナーであり続けたいと考えています。

