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みんなの悩み「ネタ切れ問題」を解消!ファンマーケティング視点で考える「持続可能なコンテンツ制作」とは

「ネタ切れ」解消には「コンテンツの年間プラン」が有用

MZ:特に「ネタ切れ」は多くのマーケターにとって死活問題なのではないかと思います。

多々良:そうですね。ネタ切れに関して、まず行っていただきたい対策は、年間プランを立てることです。具体的なコンテンツの中身までプランを立てる必要はなく、「この時期にこういうメッセージを発信しよう」くらいにざっくり決めておくのです。

 こうして、年間を通してのバランスを俯瞰的に見て、イメージを持っておく。すると、具体的なネタはまだ思いついていなくても、日々の生活の中で触れた様々な情報が集約され、関連性のあるネタとしてつながっていくことが往々にしてあります。今すぐネタを発想するのは難しいので、早い段階で頭の中をスタンバイ状態にしておくイメージです。また、この年間プランを立てる時にもペルソナは有効です。「この月はAのペルソナに向けてコンテンツを作ろう」「次の月はBのペルソナ向けのコンテンツにしよう」といった具合ですね。

 そして、年間プランを立てる時に覚えておいてほしいのは、1年間すべてのコンテンツが新しいものでなくてもいいということです。要は、1月に使ったネタの切り口を少し変えて10月に使ってもいい。極端な話、常に新しいものを生み出す必要はなく、使い回すことを前提にプランを立てたほうがうまく回るでしょう。

即実践できる!新たな企画を創発していくテクニックも

MZ:現状としては「今月はどんなコンテンツを出そう」と悩んでいる方が多いように思います。だからこそ年間プランを立てることが大切なのですね。

多々良:そうですね。また、コンテンツのネタに困っているとはいえ、担当者の方はみなさんメモのような形でネタをストックしていると思います。そのネタのストックを自分だけのもので終わらせずにチーム内にシェアするというのも、新しいコンテンツを生み出すための1つのコツです。弊社でも、ネタのストックは社内のチャットで常時シェアしていますし、コンテンツ会議など定期的にシェアできる場も設けています。ちょっとしたことですが、こうしてシェアしておくと、1つの発想から連鎖的にどんどんネタが生まれるのです。

MZ:なるほど。それはすぐに実践できそうです。

多々良:その他にも、コンテンツそのものを工夫することで、新たな企画につながることがあります。コンテンツにファンを巻き込むというのは、鉄板の方法ですよ。たとえば、あるスポーツチームは、試合の前日に送るリマインドメールに選手への応援メッセージを受け付けるフォームを設置しています。こうしてメッセージの送り先があるだけで「自分の気持ちを選手に届けられた」という嬉しさがあり、顧客体験そのものの満足度向上にもつながります。スポーツチームのように熱狂的なファンがいる場合は特に、ファンの想いを受け取ることができる場所を用意しておくことが大切です。

コンテンツの「ネタ切れ」を解消するテクニックまとめ

1.コンテンツ作成・配信の年間プランを立てる

2.ペルソナ分類に応じてコンテンツを企画する

3.1つのコンテンツを一度きりでなく複数のタイミングで使用する

4.ネタのストックをチーム内で共有する

5.コンテンツにファンが参加できる余白を設ける

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置き場所が間違っていることも。コンテンツの届け方にも意識を

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この記事の著者

落合 真彩(オチアイ マアヤ)

教育系企業を経て、2016年よりフリーランスのライターに。Webメディアから紙書籍まで媒体問わず、マーケティング、広報、テクノロジー、経営者インタビューなど、ビジネス領域を中心に幅広く執筆。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2022/08/22 11:00 https://markezine.jp/article/detail/39332

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