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 ――業界やセグメントごとの課題を、受講データや調査データを基に分析しているとのことですが、その観点からマーケターは何を学ぶと良いとお考えですか?

 ひとくちにマーケターと言っても、BtoCの新規獲得や既存拡大の担当者と、BtoBでホットリードの獲得から商談化のナーチャリング担当者では業務が異なります。BtoC領域の場合は、アンケート手法をとる際に「何を証明しようとしているのか」を最初に計画立てる必要があります。その手法であるマーケティングリサーチを学ぶと良いと思います。

 また、リサーチデザインの知識もあると良いでしょう。マーケティングリサーチの知識を持った上で、詳しくリサーチの内容を設計するスキルです。アンケート結果から差異をどう見つければいいのかという悩みを解消できます。また、A/Bテストなどの結果をきちんと分析するためのマーケティング統計スキルを高めるのも手です。

 さらにステップアップして、データを自分で直接集計できる手法としてSQLを学ぶのもおすすめです。社内のデータの取り扱いルールにもよりますが、IT部門に依頼してデータを待つ必要がなく、作業スピードは大きく変わります。チャレンジしがいのあるスキルです。

 ――BtoBの場合はいかがですか?

 BtoBマーケティングは展示会の企画・運営など外部を巻き込んで動かすことが多いです。また、リード創出から営業担当にパスするという流れがあるので、マーケティングの全体把握が重要です。特に、BtoBマーケティングの経験が浅い方は早い段階で得るべき知識だと思います。

 また、人を巻き込んで動かすために、プロジェクトマネジメントの手法を身に付けておくと役立ちます。開発者のスキルだと思われがちですが、「誰が」「いつまでに」「どうするか」を管理するための基本なので、マーケターでも知って損はありません。

 さらなる応用知識として、アジャイル開発に触れるのもステップアップになります。BtoB企業の場合、エンジニアと一緒に仕事を進めるケースもあるかと思います。現在はアジャイル開発が採用されている場合が多いので、彼等の言語を知ることでコミュニケーションが円滑に進みます。

 ――ありがとうございます。データ・システム・マーケティングを理解している大塚さんならではのレコメンドですね。

学習タイプには「山登り派」「川下り派」がある

 ――「勉強が続かない」という悩みをお持ちの方も多いと思います。解決策はあるのでしょうか?

 学習は自分に合った進め方が一番だと思います。我々の部内で定義した学習者には大きくわけて「山登り型」と「川下り型」の2つのパターンがあります。

2つの学習タイプ
2つの学習タイプ

 山登り型は計画を立てて、それ通り目標に進みたいタイプです。一方、川下り派は計画立案と実施をストイックに追うのではなく、仕事で困った時に解決策として問題の周辺知識を学ぶタイプ。ちなみに、私は川下り派です。計画は立てず、必要に応じて学習を繰り返しています。これも1つの学習方法だと考えています

 ――計画を立てる段階で足踏みをする方は、川下り派なのかもしれませんね。

 そうですね。そもそも計画が立てられない方は「川下り派」と割り切ると良いと思います。足踏みをするくらいなら、いっそ計画は不要なのです。学校ではありませんし。長い社会人生活の中で、自分が興味あるものを学ぶという姿勢も大切だと思います。

 ――反対に計画を立てたい山登り派の方の学習ポイントはありますか?

 計画は立てたものの続かずに挫折するという場合は、おそらく目標が大きすぎるのです。そんな時は大きな目標を、目先の1~2ヵ月で達成できる小さな目標にブレイクダウンしてみてください。たとえば「英語が喋れるようになる」が大目標なら、「今度の海外との打ち合わせで少しでも発言する」が小目標。達成できる小さな目標を、少しずつ積み上げていく手法です。

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スキマ時間を有効活用して無理なくムダなく学ぶ

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この記事の著者

高山 透(コウヤマ トオル)

フリーカメラマン。雑誌の撮影などを主にしています。最近では、webの撮影も多くなってきました。日々の生活は、朝タブレット端末をながめながらコーヒーを飲み、のんびり1日が始まります。 休みの日は、新宿御苑に行ったり、子供と遊んで過ごしています。webサイト

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

那波 りよ(ナナミ リヨ)

フリーライター。塾講師・実務翻訳家・広告代理店勤務を経てフリーランスに。 取材・インタビュー記事を中心に関西で活動中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:株式会社ベネッセコーポレーション

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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2023/08/24 12:05 https://markezine.jp/article/detail/42969

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