インターネット調査を提供する伊藤忠グループのマイボイスコムは、6回目となるインターネット広告の調査を実施した。
34%がインターネット広告の内容を読むと回答
まず、直近1年間でインターネット利用時に表示されたインターネット広告の種類を尋ねた(複数回答)。すると「画面端に表示される画像の広告(バナー広告)」が77.2%、「画面端に表示される動画の広告(動画広告)」「コンテンツや記事の間に表示される広告」は各6割弱となった。
直近1年間にインターネット広告が表示された人のうち、広告の内容を読む人の割合を調べたところ、読む(「大体読む」「内容やタイミングなどによっては、読むこともある」の合計)と答えた人は34%だった。
性年代別で見ると、男性の10代と20代で読む人の割合はやや高くなった。
40%以上が「興味がある商品・サービス・企業など」の広告を読んでいる
続いて、どんな広告の内容を読んだかを質問(複数回答)。「興味がある商品・サービス・企業など」が41.8%となり、この他10代・20代は「印象に残る」、男性10代・20代では「知っている企業・店舗や商品」が高くなった。
内容を読んだ広告の種類(複数回答)は、「画面端に表示される画像の広告(バナー広告)」が16.8%、「コンテンツや記事の間に表示される広告」が9.5%、「YouTubeなどの動画サイトの、スキップできない動画広告」が8.0%となった。
また、直近1年間にインターネット広告が表示された際に行ったこと(複数回答)は、「広告を閉じた」「インターネット広告を、間違えてクリックした」がそれぞれ広告表示者の5割強にのぼった。「インターネット広告をクリックした(意図的に)」人は22.6%だった。
過去調査と比べると、「広告を閉じた」「その広告が表示されたWebサイト・アプリを見るのをやめた」が増加傾向にあった。性年代別では「インターネット広告を、間違えてクリックした」が女性や若年層で高く、女性10代~40代では各60%台となった。
不快に感じるのは「消せない広告」
インターネット広告で不快に感じるもの(複数回答)について尋ねたところ、「消せない広告、閉じにくい広告」が49.1%と約半数が回答する結果に。「画面全体に表示される」「興味がない・関係ない内容の広告」「別画面やポップアップで自動的に表示される」も各40%台となった。
また「YouTubeなどの動画サイトの、スキップできない動画広告」は、10代・20代で比率が高くなった。
インターネット広告でネガティブ・不快に感じるものについて、回答者からは「何度も繰り返し同じ広告が流れると不快に感じる」「終わりまでの時間を示される表示が正しくなく、大幅に長かった時にはスポンサーに不誠実さを感じる」「お金をかけていそうな広告であればあるほど不快感が増す」などのコメントが挙がった。
【調査概要】
調査対象:MyVoiceのアンケートモニター
調査方法:インターネット調査
調査時期:2024年3月1日(金)~3月5日(火)
回答者数:9,405名
【関連記事】
・Googleアナリティクス4を「なんとなく使う」から、「分析・改善ができる」にレベルを上げる講座開催
・1年前と比較して、支出額が増えた人は約5割/一方、収入が増えた層は1割程度に留まる【マイボイス調査】
・スマホ所有率は9割超/利用率の高いサービスTop2は「通話」「カメラ」【マイボイスコム調査】
・プラントベースフードの認知率は約3割/「植物性ミルク」「大豆ミート」が喫食傾向【マイボイスコム調査】
・4割超が3~4ヵ月に一回以上、衣料品を購入/購入場所のTopは「衣料量販店」【マイボイスコム調査】