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『MarkeZine』(雑誌)

第109号(2025年1月号)
特集「2024→2025 キーパーソンによる予測と展望」

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【新年特集】2024→2025 キーパーソンによる予測と展望

IPビジネスで培ったノウハウで自社の強みを尖らせていくADKのファングロース戦略

 2023年、アニメ制作業界の市場規模が過去最高の3,390億円を突破した(出典:帝国データバンク)。アニメコンテンツの需要拡大にともない、当然マーケティング領域でもIP活用が活発になっている。IP領域で50年以上実績・知見を積み重ねてきたADKグループは、自社のユニークネスにより磨きをかけ、新たな戦略を打ち出していくという。

※本記事は、2025年1月刊行の『MarkeZine』(雑誌)109号に掲載したものです

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─ IPビジネスで培ったノウハウで自社の強みを尖らせていくADKのファングロース戦略(本記事)
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自社のユニークネスを活かした「ファングロース戦略」

 私たちにとって、IPは50年以上前から強みとして伸ばしてきたユニークネスな領域です。携わった作品は400作品以上におよび、30年以上の長いスパンでお付き合いしている作品も多数あります。長い歴史の中で属人的になってしまっていた部分は組織化・体系化することで見直しつつ、IPのファン心理を理解し、ファンと共創しながら持続的な成長をするためのノウハウやデータを蓄積してきました。IP領域は今後さらなる強化を図っていく予定です。

 一方、昨今は総合広告会社としてデータマーケティングを求められる場面も多く、意識的に注力してきました。これらの特徴を踏まえ、私たちは「ファングロース戦略」を掲げ、様々なソリューション開発を推進しています。

株式会社ADKマーケティング・ソリューションズ 統括執行役員 竹下伸哉氏(写真左)株式会社ADKマーケティング・ソリューションズ 統括補佐執行役員 前田 衛氏(写真右)
株式会社ADKマーケティング・ソリューションズ 統括執行役員 竹下伸哉氏(写真左)
株式会社ADKマーケティング・ソリューションズ 統括補佐執行役員 前田 衛氏(写真右)

 「ファン」を「企業・ブランドの商品・サービスが大切にしている価値に共感し、継続的に好きでいてくれる顧客」と言い換えると、様々な業種・業界においても「ファングロース」をイメージしていただけるのではないでしょうか。

マーケティング領域でもIP活用のニーズが増大

 昨今、国内外のアニメコンテンツ市場の伸長と相まって、広告マーケティング領域でIP活用のニーズが急増しています。考えられる要因は2つあるでしょう。

 1つは、世の中全体でエンターテインメントにおけるIP(主にアニメコンテンツ)の割合が増加していること。たとえば、映画の年間興行収入ランキングは半分以上がアニメ・マンガ原作になってきています。直近ではアニメにタイアップした楽曲がバズを生んでいることも多いですよね。アニメ=子ども向けのコンテンツだった時代から時が進み、最近は幅広い世代と親和性の高い娯楽となっているのです。ファンの購買力も高く、広告タイアップでも良好な結果となりやすい傾向が見られます。

画像1 国内・海外におけるアニメコンテンツ市場(出所:一般社団法人日本動画協会「アニメ産業レポート2023」)(タップで画像拡大)
画像1 国内・海外におけるアニメコンテンツ市場(出所:一般社団法人日本動画協会「アニメ産業レポート2023」)(タップで画像拡大)

 もう1つは、企業の決裁者の方も、アニメに親しみのある世代になってきたこと。数十年前はアニメを見ている大人が少なく、「オタク」という言葉もネガティブに使われた時代でしたが、現在はポジティブにアニメ・マンガなどのオタク文化に触れている大人も多数います。決裁者がアニメカルチャーを理解していると共通言語が生まれやすく、提案もご理解いただきやすくなったと感じます。

 また、最近ではこれから海外展開を狙う企業様からのご相談が増えています。アニメやマンガは日本が誇る素晴らしいカルチャーです。我々もグローバル展開を見据えて、IPビジネスのストラテジーから設計、実行までワンストップでご要望にお応えしたいと考えています。逆に、ゲームの領域では海外の企業様から日本国内での展開についてご相談をいただく機会も多いです。国内外問わず、IP活用の熱は高まってきていますね。

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この記事の著者

安光 あずみ(ヤスミツ アズミ)

Web広告代理店で7年間、営業や広告ディレクターを経験し、タイアップ広告の企画やLP・バナー制作等に携わる。2024年に独立し、フリーライターへ転身。企業へのインタビュー記事から、体験レポート、SEO記事まで幅広く執筆。「ぼっちのazumiさん」名義でもnoteなどで発信中。ひとり旅が趣味。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2025/01/29 09:30 https://markezine.jp/article/detail/47493

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