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MarkeZine Day 2026 Autumn

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業界黎明期から未来を見てきた有園雄一氏が語る、AI時代とその先。社会は重厚長大から「軽み」の時代へ

 日本における検索広告の黎明期をリードし、長年デジタルマーケティングの最前線を走ってきた有園雄一氏。本記事では、同氏がネットの可能性を確信した原体験から、2007年のiPhone登場がもたらした「100年単位のパラダイムシフト」の本質までを語ってもらいました。同氏が注目する最新テクノロジー、そして激変するAI時代において「変わらない仕事の本質」として語る「愛情」の真意とは。

インターネットとの出会い、学生時代に感じていた可能性

――まだテレビが絶対王者だった20年以上前から、有園さんは日本で検索広告の普及をリードされていました。当時、デジタルの世界にどういう可能性を感じていたのでしょうか?

有園:2004年の「日本の広告費」で初めてネット広告費がラジオ広告費を抜き、業界が騒然となりましたが、私はその時点で「いずれテレビも抜くだろうな」という確信を持っていました。

 実際、2019年の日本の広告費で、ネット広告はテレビを超えることになります。面白いのは、2007年に出版された『ネット広告がテレビCMを超える日』という新書に、「2018年に超えるんじゃないか」という予測が書かれていたこと。2019年の電通「日本の広告費」でまさにそうなったので、本当にピッタリでした。

有園雄一さん
【有園雄一氏】早稲田大学政治経済学部卒。学部生時代に執筆した「貨幣の複数性」が「現代思想」(青土社、1995年9月)で出版される。オーバーチュア株式会社(現ヤフー株式会社)、グーグル株式会社などを経て、2004年に検索キーワード入りテレビCMを日本で初めて考案。2014年、Dual AISAS Modelを提唱。2016年よりzonari合同会社 代表執行役社長。2022年8月よりRegional Vice President, Microsoft Advertising Japan。

――当時、そう考えていたのには、どういった根拠や原体験があったのでしょう?

有園:まだ大学生だった1992~93年頃、ニフティサーブ(1987年から2006年までニフティ株式会社が運営していたパソコン通信サービス)経由で、「商用ネットワーク」と呼ばれるインターネットの前身みたいなものを使っていました。当時のニフティサーブには、既にメールもチャットもあって、掲示板にはコミュニティのようなものもありました。実質、SNSの原型です。

 それを見て「これから先、テレビとインターネットはマージしていくんだろうな」と、ぼんやり思ったんですよね。深い意味はなかったですし、具体的でもありませんでしたが。

――インターネットの世界を見てみたいと、アメリカ(シリコンバレー)へ留学もされています。

有園:ええ。大学ではアナウンス研究会というサークルに入っていたこともあり、友人のほとんどは、当時のメインストリームだったテレビ局に就職していきました。友人に「有園はどうするんだ」と聞かれて、「インターネットに興味あるから留学するよ」と返したら、「インターネットってなんだ?」と(笑)。その時、「いずれ多分一緒に仕事することになると思うよ」と答えたのをとてもよく覚えています。

 というのも、2005年頃、テレビCMに検索ボックスを組み合わせる施策を実施した時に、テレビ局に勤めていたその友人と一緒に仕事をすることになるんですよ。

 あとは、インターネットが云々というより、元々「メディア」という概念に興味を持っていたことも関係しています。私は卒業論文『貨幣の複数性』で、「貨幣はメディアである」ということを書きました。価値や意味を運ぶものは媒体・媒介(=メディア)であると。この考えでは、お金も車もメディアだと捉えられます。その中で、インターネットが一番新しいし、一番面白いと思ったわけです。

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MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

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MarkeZine(マーケジン)
2026/06/19 08:30 https://markezine.jp/article/detail/50827

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