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CMS徹底活用ガイド

200サイト以上のキャリア公式サイトの開発・運営経験から生まれた
コンテンツ管理だけではないモバイルCMS

 多数の携帯キャリア公式サイトの開発運営を手がける株式会社テンダ。「MobileKrei」は、同社のこれまでの経験とノウハウから作られたモバイルサイト向けCMSだ。携帯3キャリアの公式課金に完全対応し、単なるコンテンツ管理だけではなく、会員管理やアクセス数、広告効果などの集計といったマネジメント機能も備え“モバイルコーディネートシステム”と銘打たれたMobileKrei。その実力と魅力を同社の専務取締役 吉村勇作氏に聞いた。

200サイト以上の、キャリア公式サイトの開発・保守から生まれた

 1995年設立のテンダは、eラーニングシステムやグループウェアといったパッケージソリューションや、モバイルコンテンツの開発保守ソリューション、エンジニアの派遣事業などを手がける企業。2001年から参入したモバイルソリューションは、キャリア公式サイト開発・保守実績は200サイト、自身でも公式サイト6サイトを運営し、インフラ面でも400以上の機器を管理し、携帯向けアプリも250以上手がけるといった、豊富な経験を持つ。吉村氏(写真:左)は、2008年10月にリリースしたモバイルサイト向けCMS「MobileKrei」は、同社のモバイルソリューションの集大成だという。

 MobileKrei開発の経緯について尋ねると「モバイルサイトはPC向けのサイトとは違ったノウハウが必要です。例えば、端末ごとに表示を変えたり、キャリアごとに絵文字がちがったり、公式サイトならキャリアの課金システムとのやり取りが発生します。その中でHTMLだけでは組めないプログラムの介在する割合が高いのですが、弊社で数多く開発する中で、プログラムに共通部分があったり、サイトごとに独自仕様があったりしました。それらを製品化して再利用できるものを提供した方が、よりコスト効率がよく、市場に出すだけの価値があると判断し、製品化しました」と吉村氏は語る。

モバイルCMS市場は黎明期

 開発に着手した時点で、モバイルCMS市場には、個人向けのものを含めると20製品ほどあり、その中で同社が参入した理由は、モバイルサイト向けCMSの普及率が低かったからだという。吉村氏は「弊社で調査した結果、携帯サイト向けのCMSの普及率は25%に達しておらず、最も利用されているシステムでもその中のさらに5%程度のシェアでした。既に当社が200サイトのメンテナンスを手掛けていましたし、それらをすべて移行してしまえばシェアトップになるという市場です」と市場動向について述べた。

モバイルCMSの市場動向(インプレスR&Dより転載)
モバイルCMSの市場動向(C インプレスR&D)

 PCサイト向けCMSのシェアではMovableTypeが高く、これをモバイルサイト向けに活用したり、オープンソースのCMSを使っているサイトもある。吉村氏は「MobileKreiについて誤解してもらいたくないのは、CMSは1つの機能でしかないということです。弊社では、モバイルビジネス全体をコーディネートするということで“モバイルコーディネートシステム”と呼んでいます」と語る。MobileKreiは、販売手法としてCMSというキーワードを使っているものの、キャリア公式サイトの課金管理や入退会処理、著作権管理、広告効果測定といったデータ管理など、コンテンツ管理以外の機能も含めてパッケージングしているのだ。

 「多数のモバイルサイトを開発し運営している実績がありますから、コンサルティングのノウハウもあり、これまでに開発運営したサイトごとのニーズをスクラッチで作ってきましたので、それらを最大公約数的にカバーした製品と言えます」と製品の実力を語る。

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この記事の著者

森 英信(モリ ヒデノブ)

 就職情報誌やMac雑誌の編集業務、モバイルコンテンツ制作会社勤務を経て、2005年に編集プロダクション業務やWebシステム開発事業を展開する会社・アンジーを創業。編集プロダクション業務においては、IT・HR関連の事例取材に加え、英語での海外スタートアップ取材などを手がける。独自開発のAI文字起こし・翻訳ツールなど...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2009/01/09 17:00 https://markezine.jp/article/detail/6169

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