FindTheBest.comは、消費者に客観的で事実にもとづく情報を並べて表示することで、比較検索を可能にする。こうした比較検索サイトには、NexTag.com、Shopping.com、Kayak.com、Expedia.comなどがあるが、これらはテレビや航空券など特定の商品の比較に特化している。FindTheBest.comの特徴は、エンターテイメント、ビジネス、経済、教育、テクノロジーなど9つのカテゴリを持ち、それぞれのカテゴリが、さらに何十ものトピックを比較検索する「アプリ」を提供している点だ。
FindTheBest.comはトピックごとに「アプリ」と呼ばれる情報を絞り込むページが用意され、ユーザーはフィルター機能をつかって、膨大な情報の中から必要なものを選び出すことができる。最初は、トップページの「比較カテゴリー」から、気になるカテゴリーを選んでもいいし、人気の比較アプリを選んでもいい。たとえば、今年のワールドカップの参加国の中からスペインとイタリアを選んで、両チームの特徴や結果を比較することができる。また、「健康」のカテゴリから「病院」を選ぶと、各都市にある病院のリストが表示され、左側にあるフィルターを使って、病院名、場所、救急医療サービスの有無などを指定して絞り込むことができる。
また、上の画面のように犬種ごとの特徴を比較したり、自分と同じ仕事で平均給与が高いのはどこかを調べることもできる。守備範囲が広いので、慣れるまでに時間がかかりそうだが、思いがけないトピックが並んでいるので見ているだけでも楽しい。
FindTheBest.comをつくったオコナー氏は、2000年にダブルクリック社を去ったあとも2005年にグーグルが同社を買収するまで、同社にチェアマンとしてかかわっていた。その後、家族とともにカリフォルニアでサーフィンを中心とした生活をはじめた。10年のブランクを経てこのビジネスに戻ってきたオコナー氏は、ウェブの混沌にひとつの解決策を与えたいと考えて、このサイトを立ち上げたという。
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