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スマホ時代のコミュニケーションを経営課題として考える、ドリームインキュベータが手掛けるWRAPとは?

日本でもNTTドコモが活用を開始

小川:私は時系列データ解析によるマーケティングミックスモデリングを行ってきましたが、主にリードジェネレーション、パーチャスファネルの入り口付近で効果のあるTVCMやソーシャルメディアや動画広告などの予算最適化による効果アップは10~20%程度になるケースが多いです。

 対して、WRAPは個別のカスタマージャーニーを踏まえてクリエイティブを用意して、MAツール等も活用してPDCAすることで、リードジェネレーションの最適化を行い、パーチャスファネルの中盤から出口付近での効果を上げることで、売上などを20~30%程度は積み上げられるのではないかと考えています。そして、そのノウハウをエージェンシーとしていち早くサポートしていきたいです。

中野:「積み上げ」は、とても重要なポイントだと思います。たとえば、コストと時間をかけてアプリを作成し広告費をかけてブーストさせても、その後継続して使ってもらえる確率は本当にわずかです。

 しかし、あるフィットネスアプリが、WRAPを活用して丁寧に使い方や効能を紹介したプロモーションを行ったところ、WRAPを経由しないユーザーに比べ、アプリの継続率が2倍に向上したそうです。まさにユーザーに理解を促し、エンゲージメントを高めれば、ロイヤルティが上がるということを象徴している事例といえるでしょう。

小川:ブランディングもマーケティングも基本は信頼関係の積み上げで、そこを丁寧に行っていくことは日本企業の得意とする部分だと思います。その点で、日本企業が活用することで今以上にビジネスをジャンプアップさせられそうな気がします。ちなみにまだ日本では展開されて間もないところですが、事例はあるのでしょうか。

中野:まさに日本でもスタートしたばかりなのですが、さっそくドコモさんに利用いただいております。今後どんどんWRAPによるコンテンツが出てくると思いますが、その最初の一つとして、ドコモの「ギフトコ」というサービスでWRAPが利用されています。メッセージ付きのギフトをSNSやメールなどで送れるサービスです。仕組みはもちろんですが、UIが美しく快適なのでぜひ体験していただきたいですね。

 ※下の画像をタップするとコンテンツに遷移します。ぜひスマートフォンでご覧ください。

中澤:ドコモさんは多くの消費者と直結しているだけに、モバイルユーザーとのコミュニケーションの難しさをよく実感されている。だからこそすぐにWRAPの価値に気づいて、一番のユースケースとなられたのだと思います。

 実際、欧米やアジアを見ても、通信キャリアにWRAPのヘビーユーザーが多いんですよ。個人とのつながりを深めればビジネスが拡大する。一方でつながりが深い故に、その難しさも知っている。だからこそWRAPを使うというわけです。

 コミュニケーションの重要さ、難しさを熟知されてWRAPの導入に至ったのは、マーケティングオートメーション(以下、MA)の日本市場シェア1位のシャノンも同様です。MAによって消費者に合ったタイミング・提供すべき情報を把握して、コンテンツを提供しても、消費者に十分読んでいただけないケースが少なくありません。そこで、シャノンさんはモバイル時代に更に大きな価値を提供できるMAプラットフォームに進化するべく、自社のMAプラットフォーム(SHANON MARKETING PLATFORM)にWRAPを組み込む検討を進められております。

他にも、例えばJTBさんなど、各業界のリーディングプレイヤーがWRAPを利用した取り組みを進めているところです。

WRAPを通して日本のビジネス活性化に寄与したい

小川:おそらくWRAP活用については、各企業がそれぞれ契約・利用を進めるか、又は当社のようなエージェンシーがその販売・利用を広げていくことになると思います。一方、御社はWRAPを通じてどのような価値を業界や企業に対して提供されようとお考えなのでしょうか。

中澤:当社は「ビジネスプロデューシングカンパニー」を標榜しており、多くの大企業様に戦略コンサルティングサービスを提供しておりますが、中でも次世代の事業の柱を作る新事業創造を強みとしています。

 実際に事業をつくるとなると、当然マーケティングは不可欠であり、戦略を考え、事業を立ち上げ、それを発信する必要があります。当然、そこにモバイル戦略も含まれますから、WRAPはキーテクノロジーとして活用されることになるでしょう。

 今回、Wrap Media, LLCへの投資、パートナーシップ締結はそこを期待してのことと認識しています。しかし、それだけではありません。

 現代のビジネスは、ある種『陣取り合戦』的な色合いが強くなってきている。プラットフォーマー戦略もまさにその一つです。自社のエコシステムの中に、より多くの企業・個人を組み込んでいく。そこには、マーケティング「的」要素の重要度が強く存在します。

 また、これまでマーケティング要素が弱かったR&Dの分野でも同じことが起こっています。例えばオープンイノベーション。自社の技術シーズを世にオープンにし、世界中の開発者の力を借りて進化を促す。自社技術の強みを十分に伝え、理解してもらう必要がある。そこにもマーケティング的要素が色濃くある。ビジネス戦略の中で、マーケティングの要素がより重要になっていっていることを強く感じています。

 それらのソリューションとして、WRAPを使うかはさて置き、デジタルマーケティングの知見を深め、武器を持つことが、我々のような業種にも必要になってきているのです。WRAPとの戦略的パートナーシップも、デザイン会社であるライトパブリシティさんとの戦略的業務提携も、全てはその文脈です。世界最先端のテクノロジー、最高級のパートナーと共に、引き続き日本企業の事業創造をサポートし、日本経済活性化に寄与していきたいと考えております。

小川:ビジネスの中で、コミュニケーションが大きな役割を担うようになったからこそ、プラットフォーム、エージェント、クリエイティブの連携は強力に作用しますね。私たちもエージェンシーとしてお手伝いさせていただければと思います。本日はありがとうございました。

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この記事の著者

伊藤 真美(イトウマミ)

フリーランスのエディター&ライター。もともとは絵本の編集からスタートし、雑誌、企業出版物、PRやプロモーションツールの製作などを経て独立。ビジネス系を中心に、カタログやWebサイト、広報誌まで、メディアを問わずコンテンツディレクションを行っている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2016/09/06 12:57 https://markezine.jp/article/detail/25078

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