iPhoneが存在せずSNSも黎明期だった2006年に創刊したマーケティング専門メディア「MarkeZine」は、2026年5月で20周年を迎えました。この20年でメディア環境や生活者の価値観、およびビジネスの前提は驚くべきスピードで変化し続け、マーケティングを取り巻く環境も大きく塗り変わっています。本記事では、味の素「ピュアセレクト マヨネーズ」ブランド担当の天津氏に、これまでのブランドの歩みや市場の変化と、これからのチャレンジについて話を聞きました。
「日本人にとって最もおいしい」マヨネーズを
──直近20年の歩みを振り返り、「ピュアセレクト」として展開するビジネスにおいて変わったことや、変わらず大切にされてきたことは何でしょうか。
直近20年を振り返ると、コスト環境の変化や原料価格の変動が激しい中で、当社でもシビアな挑戦を求められる状況もございました。
そんな中でも変わらずに、私たちが最も大切にしてきたのは、「ピュアセレクト」ブランドとしての品質への徹底したこだわりです。卵、酢、油というシンプルな原材料から作られるマヨネーズだからこそ、発売当初の1998年から一貫して「とれて3日以内の国産新鮮卵」を主とした素材の価値への追求を行っています。
「ピュアセレクト マヨネーズ」を中心に、味の素のマヨネーズ事業全体を統括するプロダクトマネージャー。
合わせて「日本人にとって最もおいしいマヨネーズを提供する」という思いのもと、独自の素材価値を磨き続けることで、ブランド価値の向上を図っています。
市場環境をとらえながらブランドを育成
──この20年で生活者を取り巻く環境も大きく変化しました。変化に応じてブランドとしての広告・コミュニケーション施策をどのように変化させてきましたか。
約20年前は、マヨネーズ市場は縮小傾向にあり、「油=脂肪」「卵=コレステロール」といった健康面でのネガティブイメージが消費を抑制していました。
こうした変化に対応し、当社は2004年にコレステロール対応の「ピュアセレクト サラリア」、2007年にはカロリーに配慮した「ピュアセレクト コクうま」を投入し、コミュニケーションと連動させることで主力商品へと育成してきました。
とれて3日以内の国産新鮮卵(「ピュアセレクトエッグ」)だけを使用し、卵・酢・油の鮮度・品質にこだわったマヨネーズブランド。コクがあって酸味控えめ、やさしい味わいの「ピュアセレクト マヨネーズ」をはじめ、「ピュアセレクト コクうま65%カロリーカット」「ピュアセレクト サラリア」などを展開
(ブランドページ:https://www.ajinomoto.co.jp/pureselect/)
2015年前後からは油の価値が見直される一方、生活者の糖質への関心が高まり、マヨネーズの使用用途も広がったことで市場は再び拡大に転じました。これを受けて「ピュアセレクト マヨネーズ」への投資を集中・強化し、ブランドイメージの向上と事業構造の強化を図っています。
30周年の節目に、新たな味わいへチャレンジ
──これからの時代に向けて、ブランドとしてチャレンジしたいことをお聞かせください。
「ピュアセレクト マヨネーズ」は2026年2月に30周年を迎えました。この節目に、新たな挑戦に取り組みます。
これまで日本のマヨネーズは酸味・塩味・卵のコクが際立つ味わいが主流で、多くの生活者に支持されてきました。一方で、その味を苦手と感じる層や食べ慣れにより飽きを感じる層、味わいを理由に購入に至らない層も存在しています。
こうした方々に向けて、日本にはまだない、酸味・塩味を抑えた、ふんわりやさしい味わいの「ピュアセレクト マヨネーズ ふわあま」を2026年秋冬の新製品として8月22日(土)に発売いたします。当製品を通じて、マヨネーズ市場での新しい価値創出に挑戦していきます。
──新たな商品による挑戦と、「ピュアセレクト」シリーズの次の20年も楽しみです。ありがとうございました!
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MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)
デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。
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