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コロナ禍におけるメディア接触の変化<4マス媒体編>

 新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、外出自粛やテレワークが推奨されたことで、例年より自宅で過ごす時間は長くなっている。それにともない、自宅で利用するモノやサービスにも変化が起きている。テレビやラジオ、新聞、雑誌などのマスメディアへの向き合い方も、変化が起きているもののひとつ。今回は、これらのオフライン媒体の接触変化について、リサーチとデータ活用でマーケティング支援を行う株式会社マクロミルの「ブランドデータバンク」のデータを用いて読み解いていく。なお比較するデータは、ブランドデータバンク第29期調査(2019年6月実施)と第31期調査(2020年6月実施)のデータである。

※本記事は、2021年5月25日刊行の定期誌『MarkeZine』65号に掲載したものです。

10代の4マスメディア接触率、接触時間はともに増加

 まず、テレビ、ラジオ、雑誌、新聞の接触時間について性年代別による違いを見ていく。図表1は、男性のテレビ接触時間と接触率をコロナ拡大前(2019年6月)とコロナ拡大後(2020年6月)を比較したものである。

図表1 男性のテレビ、ラジオ、雑誌、新聞の接触時間と接触率(タップで画像拡大)
図表1 男性のテレビ、ラジオ、雑誌、新聞の接触時間と接触率(タップで画像拡大)

 このデータを見ると、男性40代以上では平日・休日ともコロナ拡大前、コロナ拡大後でテレビ接触時間に大きな変化は見られないが、男性20代・30代はテレビ接触時間が5分以上減少したのに対し、男性10代ではテレビ接触時間が平日は15分、休日は11分の増加となっており、外出を控え自宅で過ごす時間が長くなった影響が垣間見える。テレビの接触率で見ても、男性20代以上は平日・休日とも±5ポイント以内の変化に対し、男性10代は約8ポイントの増加となっており、自宅で過ごす時間が増えたことでテレビを視聴する割合も高まったことがわかる。

 また、20代以下は雑誌、新聞の紙媒体に触れる機会も増加しており、接触時間はコロナ拡大前から10分以上増加している。これらの結果から若年層は特に情報を欲していることがうかがえる。

 女性においては(図表2)、平日・休日とも20代以上でコロナ拡大前、コロナ拡大後でテレビ接触時間に大きな変化が見られなかったが、10代では男性同様にテレビ接触時間が増えており、平日は22分、休日は11分増加している。

図表2 女性のテレビ、ラジオ、雑誌、新聞の接触時間と接触率(タップで画像拡大)
図表2 女性のテレビ、ラジオ、雑誌、新聞の接触時間と接触率(タップで画像拡大)

 テレビの接触率も男性同様増加しており、20代以上は平日・休日とも±2ポイント以内の変化に対し、10代の平日は約1ポイント、休日は約7ポイント増加している。テレビ視聴時間が長くなっただけでなく、テレビを視聴する割合も高まったことがわかる。

 また、女性10代においては雑誌、新聞の接触時間はコロナ拡大前と比較して平日は14〜15分、休日は23〜28分増加しており、男性同様に紙媒体回帰の傾向が見られる結果となった。

 女性で大きな変化が見られたのはラジオで、休日の接触率は40代以下では下がっているものの、休日にラジオに接触する時間は40代以下では年代が下がるほど増加しており、20代では15分、10代では20分の増加が見られた。最近ではスマートフォンのアプリからラジオ番組を聴くことができ、手軽に利用できる媒体となっていることや、芸能人や著名人がラジオで発言する内容にも注目が集まっていることなどがラジオ接触時間の増加の要因になっていると考えられる。

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マクロミル(マクロミル)

高品質・スピーディな市場調査を提供する、マーケティングリサーチのリーディングカンパニー。生活者のインサイト把握やデジタルマーケティング施策の広告効果測定など、マーケティング課題解決に向け最適なソリューションを提供。世界21カ国、50の拠点を展開し、唯一無二のグローバル・デジタル・リサーチ・カンパニーを目指す...

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MarkeZine(マーケジン)
2021/05/27 06:30 https://markezine.jp/article/detail/36333

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