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コロナ禍とSNSがもたらした変化とは オーディオストック・西尾さんが、音楽活用の変遷を振り返る

 今、音楽活用を取り巻く環境が大きく変化している――。そう語るのは、ロイヤリティフリーのストックミュージックサービス「Audiostock」を運営するオーディオストックの代表取締役社長・西尾周一郎さんだ。企業やブランドが音楽を活用する際、なにがポイントになるのか。2013年にサービスを開始した当初と今のAudiostockにおける変化をたどることで、そのヒントを探ってみよう。

2013年に事業転換 音楽クリエイターと企業、それぞれに感じた課題とは

――まず、ロイヤリティフリーのストックミュージックサービス「Audiostock」が誕生した背景や、サービスの特徴について教えてください。

小さい頃にエレクトーンを習っていたり、学生時代にギターや作曲、バンドをするなど音楽がずっと好きでした。また父がシステムエンジニアだったため常に家にパソコンがあるなど、ITが身近な環境で育ってきたこともあり、なにか音楽とITをかけあわせたサービスをつくれたらと思いながら大学に通っていました。そこでその当時立ち上げたのは、音楽コンテストを開催するサービスです。

岡山市と一緒に子育て応援ソングをつくったり、バンダイナムコさんのリズムゲーム『太鼓の達人』の曲を募集するなど、企業や行政から依頼を受けて音楽コンテストの企画を行う会社を創業。しかし、収益化が難しく、事業としては上手くいかなかったというのが正直なところです。

ただその事業を通じて、音楽を使う企業からは「権利周りの知識をつけることが難しい」という悩みが、一方音楽クリエイターからは「良い曲をつくってもそれをビジネスとして成立させることが難しい」、「誰に向けて販売したら良いかわからない」といった課題があることがわかりました。双方が非常に断絶されていると感じたんです。そのため、カタログ形式で曲を販売しマッチングするほうが事業として成り立つのではないかと思い、2013年に事業を転換。ロイヤリティフリーのストックミュージックサービス「Audiostock」を始めました。

現在Audiostockでは、BGM、効果音、ボイス、歌の大きく4つのカテゴリーがあり、扱っている曲数はBGMや効果音などあわせて約81万点。売上としてはBGMと効果音がほとんどで、毎月1万点~2万点のペースで新作も増えています。音楽の制作者から音楽を掲載して欲しいという依頼をもらったら一定の基準に達しているかの審査を実施し、販売可否を判断しています。

サイト上では、ポップス、ロックなどの音楽ジャンルや、明るい、悲しい、ホラーといったイメージを組み合わせて検索することが可能です。たとえば「ピアノ 爽やか」で検索するとそれに合った音楽が表示され、実際に視聴しながら音楽を選択することができます。

単品で音楽を購入することができますが、メインとなる定額制プランは大きく3つに分かれています。YouTuberなどの動画配信者向け(個人)の「動画配信者プラン」、法人でも個人でも利用できる「スタンダードプラン」、テレビ局や広告代理店をはじめとした大企業向けの「エンタープライズプラン」の3つです。またこれらの契約の範疇に入らない要望に対応するため「カスタマイズプラン」も別途用意しています。たとえばTikTokだと、TikTokさんが企業として音楽を使うのではなく、TikTokを利用しているユーザーさんが利用する形になりますが、そうすると僕らの規約ではカバーできなくなってしまう。そういった利用方法ふくめ、イレギュラーなものはすべてカスタマイズプランで対応しています。

この記事の続きは、「CreatorZine」に掲載しています。 こちらよりご覧ください。

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2022/05/20 10:00 https://markezine.jp/article/detail/39041

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