SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

新着記事一覧を見る

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第100号(2024年4月号)
特集「24社に聞く、経営構想におけるマーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

日本郵便「デジタル×アナログ」実証実験プロジェクト(AD)

恩藏教授に訊くデジタル時代のDMの役割 無意識へのアプローチとオムニチャネル発想が鍵に

周囲の人との共感・共有が魅力的なDM作りのカギ

MZ:第38回のDM大賞において、多くの審査員から評価される“魅力的なDM”にはどのような特徴がありましたか。

馬場:職場や家族などの周囲の人たちと一緒に楽しめる設計になっていることや、ストーリー仕立てとなっているかどうかが、魅力的なDMのポイントだと感じています。

 たとえば、今回評価が高かった、福島県にあるスパリゾートハワイアンズのDM。施設をRPGの世界に見立て、施設内の各アトラクションを「スペシャルミッション」と題して、家族で巡りながらクリアしていくといった内容でした。

スパリゾートハワイアンズの「夏のハワイの大冒険」

馬場:他にも、TOPPANエッジが行った「すごろくのDM」も印象的でした。周年イヤーを数年後に控えた企業に向けてゴールを周年イヤーイベントに据えた「周年すごろく」をDMとして送付したもので、すごろくの各マスにはゴールに至るまでに必要な業務や意思決定が記入してあります。担当者目線の苦労や陥りがちな落とし穴などが記されていて共感を生みやすく、実際に職場ですごろくをやるかどうかは別にして、共有もしやすいというDMならではの工夫があったと思います。

 また、今回は自治体のDMも高い評価を受けているものが複数見られました。その中でも特に南相馬市の18歳に祝い金を支給する事業のDMは印象的でしたね。役所の事務的なお知らせのイメージとは一線を画すおしゃれなデザインで、18歳の巣立ちを応援する南相馬市の想いやストーリーが伝わってくるメッセージ性のあるDMでした。まさに感性に訴えかけられるDMで共感を集めた好事例です。

【クリックすると拡大します】
(写真左)TOPPANエッジ「周年は山あり谷あり?すごろくDMで落とし穴を把握!」
(写真右)南相馬市「巣立ち応援18歳祝い金支給事業」

DMは万能ではない!強みを理解して適切に活用を

MZ:これまでDMを活用する様々な企業に取材してきましたが、その多くがDMの費用対効果の高さに言及していました。企業がDMを活用する上で意識すべきことを教えてください。

恩藏:まず前提としてDMは決して万能ツールではなく、実施すればすべてが解決するわけではないことを認識する必要があります。この点は、もちろんどのコミュニケ―ションでも当てはまることです。そういった中で、DMにしかできないこと、最も有効になるシチュエーションを理解して、それに合わせて施策を行うべきだと思います。

 今回グランプリに輝いた北海道産地直送センターの「ほたて型DM」は、DMのクリエイティブやキャッチコピーにおいてABテストを実施していました。このように、自社で検証することで、よりインパクトがあるコピーの在り方に関する知見が蓄積されていき、さらに精度が高いDMが実現できるのではないかと思います。

北海道産地直送センターの「ほたて型DM」。複数のDMを検証してより効果が高いものを採用した

MZ:最後に、DM活用について迷っている方に対してメッセージをお願いします。

恩藏:ここまで読んでくれた皆様は、きっとDMの魅力に関心が向いているはず。使っていたけれどやめてしまったという企業は、新しい視点や方法で取り入れてみてほしいですし、まだDMを取り入れたことがなければ、ぜひ試してほしいと思います。

馬場:DMは、保存性の良さ、閲覧性の高さ、共有のしやすさなど数多くの利点があると思います。さらにクリエイティブも封書・ハガキから箱型まであり、創り方は無限にあります。成功事例はDM大賞のサイト、郵便局のスマートDMのWebサイト、DM協会のサイトにも掲載されているので、DMならではの良さをぜひ一度見ていただければと思います。

スマートDM始めませんか?

 スマートDMは、デジタルと紙のDM(ダイレクトメール)を掛け合わせた手法のこと。デジタルとリアルのいいとこどりができるから、五感を揺さぶる1枚が、届けたい人のみにムダなく届く。これからの時代を想う、効率的な新たな手法です。

画像:スマートDMはじめませんか?

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
関連リンク
日本郵便「デジタル×アナログ」実証実験プロジェクト連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

堤 美佳子(ツツミ ミカコ)

ライター・編集者・記者。1993年愛媛県生まれ。横浜国立大学卒業後、新聞社、出版社を経てフリーランスとして独立。現在はビジネス誌を中心にインタビュー記事などを担当。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:日本郵便株式会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2024/03/14 17:00 https://markezine.jp/article/detail/44542

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング