サードパーティCookie廃止の議論が始まってから数年が経過した。Google ChromeにおけるCookieサポート方針の変化、GDPRやCCPAをはじめとした各国のプライバシー規制強化、AppleのATT(App Tracking Transparency)導入などを経て、デジタルマーケティングを支えてきた「追跡ベース」の計測モデルは大きな転換点を迎えている。従来のデジタル広告は、ユーザー行動を横断的に追跡し、広告接触とコンバージョンを結び付けることで成立していた。しかし現在、多くの企業が「広告が本当に売上につながったのか分からない」「複数媒体を横断した顧客行動が見えない」といった課題に直面している。こうした状況の中で、グローバルのマーケティング業界で急速に注目されているのが「Data Clean Room(DCR)」である。中でもAmazon Marketing Cloud(AMC)は、リテールメディア時代におけるDCR活用の代表例として存在感を高めている。本稿では、Cookieレス時代においてなぜDCRが重要視されているのかを整理しながら、AMCを事例に「広告と購買データが閉ループでつながる世界」が何を意味するのかを考察したい。
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岡 徳之(オカ ノリユキ)
編集者・ライター。東京、シンガポール、オランダの3拠点で編集プロダクション「Livit」を運営。各国のライター、カメラマンと連携し、海外のビジネス・テクノロジー・マーケティング情報を日本の読者に届ける。企業のオウンドメディアの企画・運営にも携わる。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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