紙の文書をスキャンしてPDF形式で保存している文書は現在ネットで多数公開されているが、そのテキストは「テキストの画像」であって「テキストデータ」ではない。そのため、ウェブページ上のテキストのように、文書の内容を検索対象とすることはできなかった。
Official Google Blogの10月30日のエントリによると、Googleは、OCR(光学文字認識)を使ってスキャン画像からテキストデータを抽出してインデクシングすることで、スキャン画像のテキストを検索対象とすることに成功。これによって、テキストデータ化されていない貴重な文書を見つけることが容易になった。
検索結果に表示されたPDF文書は、そのままPDF形式で開くこともできるし、GoogleがHTML変換したものを閲覧することもできる。しかし、OCRで読み取ったあとも、たとえば丸い形が「○」なのか「O(オー)」なのか「0(ゼロ)」なのかを判別し、整えるのにはかなりの手間がかかるはず。しかし、Googleのテキストデータ処理能力は、それを軽々とクリアしてしまったようだ。
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