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ライターを消耗させるな! 『ジモコロ』運営陣が考える強いオウンドメディアの作り方

 アイデムとバーグハンバーグバーグが共同で運営するメディア『ジモコロ』。ユニークなコンテンツでPVを集め、求人応募への貢献度も高いという。彼らはどのような思いでジモコロを運営しているのか、アイデムの岡安伸悟氏、ジモコロ編集長の徳谷柿次郎氏に聞いた。

 この記事では顔写真をクリックすると裏話を聞けます。ぜひ、クリックしてみてください!

ジモコロの哲学を探る

 『ジモコロ』は地域密着の求人サービスを提供するアイデムと、様々な面白コンテンツを制作するバーグハンバーグバーグ(以下、バーグ)が共同で運営するメディアだ。2015年5月にスタートし、1年間で累計PV6,230,233、累計UUは2,021,689の成長を遂げている(詳しいPV推移はこちらの記事で)。求人応募者の10%がジモコロ読者、というデータが出るなどアイデムの事業への貢献度も確実に上がっている。

 アイデムとバーグはどのようにしてメディア運営をして、効果を出しているのか。成功の秘訣をアイデムの岡安伸悟氏、ジモコロ編集長の徳谷柿次郎氏に取材した。その結果、マーケティングの手法や数値管理といったテクニカルな部分だけではなく、根底にあるメディアやコンテンツに対する基本姿勢・理想こそ重要であることが見えてきた。

「ジモコロは僕の自己表現の場」

MarkeZine編集部(以下、MZ):まずはジモコロの運営体制について伺います。実運用は柿次郎さんが主体かと思います。では、アイデムさんはどこまでチェックをしたり、意見を出したりしているのでしょうか?

岡安:基本的に記事にはすべて目を通していますが、企画に関しては柿次郎さん権限でお任せしています。記事がどれだけ読まれたかといった数字は月1回集まってチェックしています。これはチェックといいますか、コンテンツの振り返りですね。ここで編集方針や、記事の着地点の方向性も話し合っています。ですが、基本的には柿次郎さんが行きたいとこに行っていただいています。

柿次郎:月1の定例で企画承認の言質は取るような感覚。基本、お任せいただいていますね。これができるのは、ジモコロを1年ほど運営して、OK・NGのラインがお互いの中で見えてきているからという側面もあります。

岡安:最初の1か月は頻繁にやり取りしていました。3か月目くらいからジモコロの方向性や、この幅だったらいいよね、といった共通認識ができてきた印象ですね。バーグさんだから書けるオモコロ的な内容を、アイデムのトーンに合わせていく必要があって、そこの作業に時間をかけました。

MZ:オウンドメディアは企業の名を背負ったものかと思います。企画から任せることは勇気がいるかと思いますが、いかがですか?

岡安:ジモコロは対外的にオウンドメディアとは呼ぶものの、柿次郎さん主導でライターさんと一緒に作っている共創メディアだという認識です。というのも、アイデムは以前にオウンドメディアを運営していたことがあって、その際にライター文化というか、ライター一人ひとりの強みを反映する必要があると感じたことがあるのです。ですから、柿次郎さんにお任せすることに違和感はないですね。

柿次郎:僕にとってジモコロは、自己表現の場に近いかもしれません。アイデムさんがいてジモコロがあって僕がいて。取材を通して入ったことのない土地に行き、おもしろい人に話を聞く。その繰り返し。だから、僕がやりたいことを岡安さんに受け止めて優しく包み込んでもらっているような感じですね。

 それこそ、ジモコロを始める直前に本音を言い合う飲み会をセッティングしたことがあって。世の中のウェブメディアに対するカウンター的な気持ちと、地方の文化をただ個人的に知りたいっていう欲求を掛けあわせたものを伝えたんです。あのときの話が現在のジモコロに繋がってる気がしますね。

株式会社アイデム東日本事業部マネージャー岡安伸悟氏
株式会社アイデム東日本事業部マネージャー岡安伸悟氏(本記事は人物画像をクリックすると裏話を聞くことができます)

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この記事の著者

伊藤 桃子(編集部)(イトウモモコ)

MarkeZine編集部員です。2013年までは書籍の編集をしていました。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2016/08/05 08:00 https://markezine.jp/article/detail/24848

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