デロイト トーマツ コンサルティングは、デロイトのテクノロジー・メディア・テレコムプラクティスが各国で実施する「デジタルメディア利用実態調査」の日本における調査結果をまとめた。
14~20歳の「Z世代」は約3割がソーシャルメディアで情報を取得
始めに、「ニュース情報を得る手段として最も頻繁に使用するもの」を世代別に調査。数字の右側の矢印は、昨年同調査からの増減を表している。
中でも際立っていたのは、Z世代を始めとする若年層はニュース情報をソーシャルメディアで取得する傾向にあるということだ。また28~51歳までの層では、「Yahoo! ニュース」「Smartnews」「Gunosy」といった様々なコンテンツや情報を収集して配信するアグリゲーターに比べ、テレビでニュース情報を取得する割合が高かった。
ミレニアル世代の半数以上がソーシャルメディア上の情報の信頼性に懸念
続いて、14~34歳のソーシャルメディアユーザーを対象に、ソーシャルメディア上で取得する情報の信頼性に関する調査を行った。その結果、どの年齢層においても、半数以上がソーシャルメディア上で取得するニュースの信頼性を担保するため、情報源を意識していることが明らかになった。
ソーシャルメディアを通じた企業との接触経験 全体の約2割が「あり」と回答
次に、「過去1年間で、ソーシャルメディアを通じて企業とやり取りしたことがあるか」を尋ねたところ、企業とのやり取りをした経験があると答えたのは全体の約2割となった(※企業のサイト上で行った担当者とのオンラインチャットサービスは含めない)。
若年層はブランドとソーシャルメディアの関連性を高く意識
続いて、「ブランドとソーシャルメディアの関連について、次の各記述にどの程度同意するか」という調査を実施。「フォローしている人がブランドを推薦している場合、そのブランドへの認知が向上」するという項目に関しては、14~34歳までの幅広い層において約半数が同意をした。
他にも、若年層では「ソーシャルメディア上のフォロワー数がブランドの価値を反映している」という項目に対して同意をする声が多く集まった。
音声アシスタント、「毎日」使用しているのは全体の約1割
続いて、音声アシスタントの利用状況に関する調査を実施。約6割が「使用していない」と回答した。活用方法に至っては、Z世代では動画や音楽の再生での活用が目立つ一方で、50代以上では「メッセージや電子メールを読む、または送信する」といったニーズが高いことがわかった。
AR/VR、映画やテレビ番組の視聴での活用が進む
最後に、AR/VRの機器保有率と用途についての調査をしたところ、「映画やテレビ番組の視聴」や「教育」などでの使用頻度が増えていることがわかった。
用途別の関心度では、Z世代およびミレニアル世代でゲームへの関心が高かった。その他、映画やテレビ番組のコンテンツ視聴、自分の周囲に関する情報取得などにも幅広い世代で興味が示されていることが明らかになった。
【調査概要】
調査実施時期:2018年6月
回答者数:日本国内分2,083名
調査対象:14歳以上の一般消費者
調査方法:オンライン調査