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Visual Voice別所哲也氏とABEMA山田氏に聞く!ブランデッドムービーの価値とこれから

ブランデッドムービーは「ストック型」コンテンツとしても有効

──これまでのお話にもヒントがちりばめられていましたが、改めてブランデッドムービーが注目を浴びている背景や、なぜ今企業が取り組むべきなのか教えていただければと思います。

山田:タイムパフォーマンスに対しての意識が上がってきた今、従来の広告ではなく「コンテンツとして見せること」でマーケティングのチャンスが高まります。なので、新しい気づきを与えるコンテンツを作り、その中でブランドメッセージを訴求する手法が注目されています。

 またテレビCMはフロー型で、タレントさんとの契約期間や楽曲の問題でいつか使えなくなることが多い。一方、ブランデッドムービーはストックしていくものなので、たとえば10年活用できる動画を作ればコスパはいいんです。そういった背景もあって、IRやHRの予算を投資する企業も増えていると考えています。

──そんな中で、ABEMAではどのような取り組みをされているのでしょうか。

山田:ABEMAは開局から今年で6年になります。開局当初からオリジナルでも番組を作ってきた中で、番組内で企業の紹介やインフォマーシャルを作ってきました。これが弊社のブランデッドムービーの走り出しです。開局から2年ほど経つと、企業が自分たちで「番組ごと」作りたいという要望が増え、ABEMAによる企業のブランデッドムービーの制作が始まりました。現在は年間100本近くのブランデッドムービーを番組やインフォマーシャルとして作っています。

──年間100本はすごいですね。企業のニーズがますます高まる中で、今後はどのように展開していく予定ですか。

山田:別所さんのSSFF & ASIAとの取り組みもそうですが、ブランデッドムービー市場をどんどん盛り上げて、新しいマーケティングの手法を編み出していきたいですね。強みのある制作企業や、映画監督などのクリエイターとのコラボレーションを加速して、従来とはまた違う新しいクリエイティブを生み出していければと思います。

別所:ショートフィルムの真髄には「ノールールがルール」というのがあるんですが、ブランデッドムービーも従来の広告モデルの延長線とは大きく異なるところがあると思います。テレビメディアに風穴を開けたABEMAという存在が、またブランデッドムービーのあり方も変えていくのではないでしょうか。

山田:我々の強みは、作品を多くの人に提供することができ拡散力を持つ配信プラットフォームであることだと思っています。ブランデッドムービーは、主体的に見に来た方にはもちろん伝わりますが、いかに受動的に見てもらうかの間口を広げることも大事です。その役割をリニア型のサービスを提供する弊社が担っていくことで、より多くの方に届くのではと思います。

ブランデッドムービーを、動画コミュニケーションの中心に

──最後に、ここ数年で変化するデジタルマーケティングにおいて、ブランデッドムービーがどのような価値を生んできたのか、そして今後どのような展望があるのかについて伺えればと思います。

別所:この記事を読まれる方は、きっと会社で宿題をもらっていて、事業や商品をお客様に伝えるにあたって、どういうコミュニケーションをとればよいか試行錯誤されていると思います。コミュニケーションの根源的なことは、ストーリーテリングだと思います。「いいものを作っていたらきっと伝わる」という美学をどこかまだ僕たちも持っていると思うのですが、実はコミュニケーションはまず伝えないといけない。その「伝える」ためのコミュニケーションの中心に、ブランデッドムービーがあり、企業だけでなく、人と人を繋ぐコミュニケーションの中心になるような気がしています。

 ぜひ皆さんにもブランデッドムービーを作ったり、試行錯誤したりする仲間になっていただき、何か困ったことがあれば相談してほしいと思います。

山田:消費者やユーザー、従業員も含め、ロイヤリティの高いファンをいかに増やすかが、企業の存続には重要です。そのための施策の一つとして、有効打になりうるのがブランデッドムービーだと確信しています。瞬発力があるものではないからこそ、企業の方は投資判断がしづらいかもしれません。今後ブランデッドムービーは「やって当たり前」という状態まで、別所さんの会社とも協力しながら市場を盛り上げていきたいと思います。

未来のテレビ「ABEMA」への広告配信

ABEMAでは幅広いユーザーに向け適切な面での高精度な広告配信が可能です。ABEMAへの広告出稿にご興味を持たれた方は「ABEMA Ads」公式サイトからお問い合わせください。

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この記事の著者

MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

岡田 果子(オカダ カコ)

IT系編集者、ライター。趣味・実用書の編集を経てWebメディアへ。その後キャリアインタビューなどのライティング業務を開始。執筆可能ジャンルは、開発手法・組織、プロダクト作り、教育ICT、その他ビジネス。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2022/10/17 10:00 https://markezine.jp/article/detail/39854

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