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MarkeZine Day 2026 Autumn

【特集】TikTok Shopの“今”と“次の一手”(AD)

3日間で2.000個販売、実店舗の売上にも波及。magpicに学ぶ、TikTok Shop成功法則

 インフルエンサーを強みに、SNSマーケティングを中心に急成長を遂げるナハトとその子会社Boldiesが、スマートフォン用マグネットホルダー「magpic(マグピク)」のTikTok Shop上での販売で圧倒的な成果を上げている。3日間で2,000個を完売させ、累計販売数は5万個を突破。そこには「検索型」から「発見型」へと変化するEC市場の捉え方と、動画・ライブ・広告を高度に組み合わせた戦略があった。TikTok Shopを単なる販路ではなく「資産」と捉える、新時代のD2C戦略の裏側に迫る。

ナハトが仕掛ける「ジャンルレス」なD2C戦略

━━まずは、ナハトという会社がどのような背景を持ち、なぜ今D2C事業に注力しているのか、安達社長から伺えますでしょうか。

安達 ナハトは現在、インフルエンサーマーケティングやSNS広告運用、そしてD2C事業をはじめとした自社事業という3つの柱で動いています。創業当初はインフルエンサーマーケティングの支援から事業を拡大し、組織拡大とともに2025年度の連結売上高は310億円まで成長してきました。最近では「働きがいのある会社ランキング(中規模部門、Great Place To Work発表)」でナンバーワンに選ばれたことも、我々の成長を象徴する出来事だと思っています。

株式会社ナハト 代表取締役CEO 安達 友基氏
株式会社ナハト 代表取締役CEO 安達 友基氏

中田 私はナハトの執行役員を兼任しながら、子会社のBoldies(ボルディーズ)の代表を務めています。Boldiesのミッションは、ナハトが培ってきた圧倒的なSNS運用力やナレッジを活かして、D2C事業を一気通貫で展開することです。

 世の中のメーカー様の多くはマーケティングを代理店に委託されますが、私たちは自分たちで「良い商品」を企画し、ブランドを構築し、マーケティングからファン化までを自社完結させています。

━━特定のジャンルに縛られない「ジャンルレス」な展開が特徴的ですね。

中田 はい。ヘアケアブランドからガジェットまで、ジャンルレスに非常に幅広く手掛けています。私たちが大切にしているのは「雑食であること」です。美容メーカーだから美容ブランドを出す、という固定観念はありません。市場の熱量があり、私たちのマーケティング力が活かせる領域であれば、ジャンルを問わず挑戦します。

 もちろん商品を出す基準はあり、消費財中心でリピート性があること、そしてマーケットサイズが十分に大きく、投資に対して適切なリターンが見込めるものであることです。その戦略の中から生まれた代表例が、今回お話しする「magpic」なのです。

求められる「検索」から「発見」への対応 magpicのTikTok Shop活用背景

━━ヒット商品となった「magpic(マグピク)」について、改めてその特徴を教えてください。

中田 一言で言えば、マグネット式のスマートフォンホルダーです。金属面であればどこでもスマホを固定でき、三脚なしで撮影ができる点が最大の特徴です。TikTokなどへの動画投稿が当たり前になった今、若者にとって「三脚を持ち歩くのは面倒」という課題がありました。また、外出先で全身を映したダンス動画を撮りたいとき、電柱などにもくっつくmagpicは非常に便利なんです。

━━単なる便利グッズ以上の「体験」を提供しているように感じます。

中田 そうですね。当初は「若者の自撮り用」というフックでSNS拡散を狙いましたが、そこからさらにターゲットを広げていきました。たとえばジムでのフォームチェック、キッチンでレシピ動画を見ながらの料理、さらにはペットや赤ちゃんの撮影など、「どこでも手軽に撮れる・見れる」という体験を意図的に仕掛けていきました。

━━その販路として、なぜ今「TikTok Shop」を最重視されたのでしょうか。

中田 EC市場が「検索型」から「発見型」へと大きくシフトしているからです。これまでは検索エンジンで検索して比較・検討し購入するのが主流でしたが、今はSNSや動画プラットフォームで動画を見ていて、欲しいと思った瞬間にその場で購入できるスピード感が求められています。

 これまではTikTokで商品を知っても、一度アプリを離れてECサイト・モールへ遷移する必要があり、そこで大きな離脱が生じていました。TikTok Shopであれば、欲しいと思った瞬間にアプリ内で決済まで完了する。このシームレスな購買体験こそが、これからのECのスタンダードになると確信しました。

安達 ナハトとしても、TikTok Shopの国内上陸には注目していました。国内のTikTok Shopの担当者とも上陸前から情報交換を行い、日本でこれが爆発することは予見できていました。ナハトとしては「まずは国内で一番になるために、全力でリソースを投下する」という意思決定をしました。自社でライブコマーサーをスカウトし、ライブ専用スタジオを完備するなど、TikTok Shop活用を推進するための様々な取り組みを行ってきました。

立ち上げ3日で2,000個が即完売。TikTok Shopという「新戦場」でのリアルな戦い方

━━参入初期、どのような戦略でスタートを切られたのですか。

中田 とにかく国内のTikTok Shopにおけるファーストペンギンになることを目指しました。競合が少ないうちに圧倒的な実績を作り、ナレッジを貯めるためです。KPIとしてはランキング1位の獲得とGMV(流通取引総額)の最大化を置き、毎日PDCAを回しました。

 TikTok Shopは機能のアップデートも頻繁に行われるため、昨日までの正解が今日通用しなくなることもあります。そのため、商品ページの文言からレイアウト、カードのデザインまで、日々微調整を繰り返しました。

株式会社 Boldies 代表取締役 中田 千尋氏
株式会社 Boldies 代表取締役 中田 千尋氏

━━その結果、驚異的な初速を記録されたと伺っています。

中田 2025年7月の3連休に合わせて仕掛けたショート動画が1,000万回再生を超え、わずか3日間で2,000個以上が売れました。正直、我々もそこまで一気に伸びるとは予想していなかったため、倉庫の発送が追いつかず、社員総出で梱包などの対応をしたほどです。この動画をきっかけにランキング1位を獲得でき、TikTok Shopにおける「magpic」の地位を確立することができました。

━━その1,000万回再生された動画には、どのような仕掛けがあったのでしょうか。

中田 「若者の日常にどれだけ溶け込めるか」を徹底的に追求しました。大学生くらいの女の子が、テーマパークや街中の自販機、電柱など、様々なシーンでmagpicを使って撮影を楽しんでいる様子をテンポよく見せました。

 単なる機能説明ではなく、「このアイテムがあれば、あなたの日常がこんなに映える」というベネフィットを視覚的に伝えたことが、爆発的な反響に繋がったのだと考えています。

━━競合が出てきた際も、そのスピード感で乗り切られたのですね。

中田 立ち上げから3ヵ月ほどで安価な競合品も現れましたが、ナハトの強みであるトレンドへの感度でカバーしました。TikTokは情報の消費が激しく、同じ動画を使い回せばすぐに飽きられます。我々のチームは若年層のメンバーが中心で、彼らが自発的に流行りの音源やエフェクトを取り入れ、常に新しいクリエイティブを出し続けました。

「体験」のショート動画と「信頼」のライブ配信。成果を最大化する使い分け

━━TikTok Shopの売上を高めるためには、ショート動画やライブ配信、またTikTokクリエイターを起用した動画など、様々なアプローチがあります。それぞれの使い分けについて詳しく教えてください。

中田 ショート動画は、いわば「認知と憧れ」の創出を目的に投稿しています。先ほどお話ししたように、magpicを使用すれば素敵な映像が撮れるという体験を見せて興味を引きます。

 対してライブ配信は「信頼と不安の払拭」です。動画だけでは伝わらない磁石の強度を実演したり、「自分のスマホのサイズでも大丈夫か?」といったリアルタイムの質問に答えたりします。また、スマホホルダーは実物を見ると非常にコンパクトなのですが、そのサイズ感をライブで見せることで、「カバンに入れても邪魔にならない」という安心感を与えています。

━━TikTokクリエイターの選定についても独自のロジックがあるのでしょうか。

中田 ナハトにはこれまで数多くのインフルエンサーマーケティング案件を回してきた実績とデータベースがあります。それを活用し、magpicのようなガジェット商品との親和性や過去のエンゲージメント、フォロワーの購買意欲などを分析してアサインしています。

安達 ナハトの強みは、SNS黎明期から積み上げてきた圧倒的な「広告運用の実績」にあります。過去にどのクリエイターがどのような訴求でこれだけ売ったか、という「実数値」が膨大なデータとして蓄積されています。

 事業会社様は自社のデータしか持ち得ませんが、我々は全クライアント様の横断的なデータを持っています。この情報量の差が、TikTok Shopという新しい戦場においても勝敗を分ける要因になります。

━━広告とオーガニックの連携についても教えてください。

安達 「オーガニックで再生数が多い動画の要素を広告にも活かす」というのが鉄則です。結局のところ、広告の効果を高めるためにはクリエイティブが一番重要です。オーガニックで再生される動画と広告で再生される動画の感覚は多少違うものの、両方の再生が伸びるロジックを理解した上で掛け算を行い、最適なクリエイティブを制作・配信しています。

TikTok Shopの強みは実店舗への波及 累計17万個販売、ヒットの裏側

━━取り組み開始から現在まで、どのような成果が出ていますか。

中田 販売開始からの累計で、関連チャネルを合わせると約17万個を販売しました。特筆すべきは、TikTok Shopでの成功が他のECモールにも強烈な波及効果をもたらしていることです。我々の分析では、TikTok Shopで売上が上昇したタイミングで、他モールの検索数や売上も連動して増えていました。

━━オンラインチャネル以外の変化もあったのでしょうか。

安達 TikTok Shopの取り組みを始めて以降、実店舗への波及効果も大きかったです。ドン・キホーテや東急ハンズといった小売店の担当者様から、「TikTokで動画を見た、商品を置かせてほしい」という問い合わせが相次ぎました。TikTok Shopの運用を続けることで、消費者への認知を広げることができ、実店舗のバイヤーへの強力なアピール材料にもなるのです。

━━それはメーカーにとって理想的な展開ですね。

安達 この「波及力」こそがTikTok Shopの真価です。我々は、TikTok Shopを単なる一つの販売チャネルとしてではなく、動画という資産を積み上げる場所としても捉えています。投稿された動画やライブのアーカイブは、中長期的にブランドの信頼を担保し続ける資産になります。

ナハトが描くD2C×マーケティングの未来

━━TikTok Shop活用に関する今後の展望はありますか。

中田 TikTok Shopはエンターテインメントとコマースが融合する、非常に移り変わりの早いプラットフォームです。昨日までの正解に満足せず、ユーザー視点で「面白い」と思い続けてもらえるコンテンツを出し続けることが、今後ますます重要になります。

 私たちもmagpicでのナレッジを活かしながら、ヘアケアブランドなど異なるジャンルでも、それぞれの戦い方を構築し、全チャネルで規模を拡大していきたいと考えています。

━━ナハトとして、今後目指していきたい姿はありますか。

安達 我々は、クライアント様の利益を持続的に生み出せるパートナーであり続けたいと考えています。

 そのためにも広告代理店という枠組みを超え、自らもリスクを取って商品を開発し販売し、マーケティングのノウハウを貯める。そして、インフルエンサーマーケティングやSNS広告運用を武器にクライアント様の利益とブランド価値を共に高めていく。そのような事業創造マーケティング企業を目指します。

 商品の魅力とSNSの爆発力を掛け合わせ、マーケットを席巻する事例を、これからも次々と生み出していきます。

━━最後に、TikTok Shopの活用を検討されている方へのアドバイスをお願いします。

安達 TikTok Shopで大切なのは、「短期で大きく投資をすること」です。たとえば、100万円の予算を12ヵ月使うより、1ヵ月に1,200万円を集中投資してモーメントを作るほうが、成功の確度は高いと考えています。

 とはいえ、未参入の状態から大きく投資するのが難しいという企業様も多いと思います。その場合はぜひナハトにご相談ください。ナハトでは成果報酬型モデルも採用しており、自社のTikTokアカウント「NAHATO Market」でのライブ配信による販売や、提携しているライブコマ―サーを活用したテストマーケティングが可能です。

 「自分たちでアカウントを作り運用するリソースはないが試してみたい」「自社のTikTok Shopアカウントの売上を拡大したい」といった方は、ぜひご相談ください。

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この記事の著者

MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:株式会社ナハト

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2026/06/01 10:00 https://markezine.jp/article/detail/50704