宣伝部OS、3つの機能不全
現在の宣伝部が抱えるOSの問題は、大きく3つに集約されます。
- 判断の属人化:経験と勘に依存し、「誰が決めるのか」が曖昧
- メッセージの分断:CM、SNS、店頭がそれぞれ別の論理で作られている
- メディアの非統合:SNS、TV、リテールが別々の予算とKPIで動いている
これらを解決するには、宣伝部の役割を「発注者」から、マーケティングOSを組み立てる「設計者」へとアップデートしなければなりません。
「マーケティング=経営」という覚悟
最後にもう一つ、極めて重要な点があります。マーケティングOSや宣伝部OSをアップデートする際、経営層のOSとの分断があっては意味がありません。「マーケティングは経営そのものである」という認識が不可欠です。
CEOは自らをCMOであると定義し、マーケティングを担当役員に丸投げしてはいけません。マネジメント、マーケティング、そして現場の宣伝部。これらすべてのOSを一貫した思想で同調させる最大のチャンスが今なのです。
OSとは、組織の「自律神経」のようなもの。無意識の振る舞いをルール化しているOSが古いままでは、その上にどれだけ新しい戦略(大脳の思考)を載せても、必ず拒絶反応が起きます。
「企業戦略の前に、企業OSのアップデートを」――これが、AI時代のマーケティングにおける真の出発点となるのではないでしょうか。
