メールの遅延、迷惑メールのブラックリスト登録、個人情報の漏洩。メールの一斉配信は、メールマーケティングのひとつの手段として機能しているが、そこにはさまざまなリスクが伴う。こうしたリスクとその回避策について、テックファーム社の西郡崇雅氏が、メール配信システム「スターメール」の開発を通じて得たノウハウをもとに説明した。【その他のレポートはこちらからどうぞ】
さまざまなリスクを伴う「メール一斉配信」
モバイル関連システムなどを受託開発しているテックファーム。3キャリアアプリやおサイフケータイ対応システムなどの、高い信頼性を誇るシステムを多数手がけてきた。そうしたシステム構築を通じて得た、メールマーケティングニーズの実感から、メール配信システム「スターメール」を開発。西郡氏は、その途上において、メールの一斉配信にはさまざまなリスクがあることを実感したと語る。

たとえば、一斉配信メールは不達や遅延が起きやすく、さらにスパムメールと見なされればブラックリストに載ることになり、すべてのメールが届かないようになる。むろん、そうなれば大きな機会損失のリスクとなる。さらに、メールアドレスなどの個人情報漏洩のリスクも大きい。
人的負担をかけずにエラーメールに対応
こうしたリスクをどのように回避すればよいのか。一斉配信メールは多量であり、問題に逐一対応していては非効率だ。たとえば、不達や遅延を減らし、スパムメールと見なされないようにするためには、エラーが出たものについて適切な処理を行うことが必要である。そのためには、エラーコードやバウンスメールを解析し、宛先不明・受信拒否・受信ボックスが溢れているなどの状況を把握した上で、それぞれに対応することが必要だ。そこで「スターメール」では、そうしたエラー対応の自動化機能を搭載。一斉配信メールで送付したメールのエラーに自動的に対応することで、人的負担をかけずにメール配信の不達・遅延を減らし、クオリティを向上させるという。
また、スパムメールと見なされないようにするためには、送信先のメールサーバーの特徴を分析して、最適な方法でメールを配信することである。西郡氏は「早く送るのがベストとは限らない。配信間隔やセッション数、スピード、IP制御、並列配信制御などにチューニングを行い、送信先に合わせた最適な配信を行うことが重要」と語り、それらを自動化することの価値を訴求した。またPC向けに関しては、Yahoo!Japanをはじめとするサービスプロバイダーに対して、メールサーバーを解析し、それぞれに適切な配信方法で配信している。大学のメールサーバーなど、専用のカスタマイズも可能だ。
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伊藤 真美(イトウマミ)
フリーランスのエディター&ライター。もともとは絵本の編集からスタートし、雑誌、企業出版物、PRやプロモーションツールの製作などを経て独立。ビジネス系を中心に、カタログやWebサイト、広報誌まで、メディアを問わずコンテンツディレクションを行っている。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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