SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第106号(2024年10月号)
特集「令和時代のシニアマーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

モバイルビジネスの成功法則をキャッチ!mobidec2008レポート

「機会損失リスク」「個人情報漏洩」
毎日当たり前にやっているメール一斉配信のリスクと回避法

 メールの遅延、迷惑メールのブラックリスト登録、個人情報の漏洩。メールの一斉配信は、メールマーケティングのひとつの手段として機能しているが、そこにはさまざまなリスクが伴う。こうしたリスクとその回避策について、テックファーム社の西郡崇雅氏が、メール配信システム「スターメール」の開発を通じて得たノウハウをもとに説明した。【その他のレポートはこちらからどうぞ】  

さまざまなリスクを伴う「メール一斉配信」

 モバイル関連システムなどを受託開発しているテックファーム。3キャリアアプリやおサイフケータイ対応システムなどの、高い信頼性を誇るシステムを多数手がけてきた。そうしたシステム構築を通じて得た、メールマーケティングニーズの実感から、メール配信システム「スターメール」を開発。西郡氏は、その途上において、メールの一斉配信にはさまざまなリスクがあることを実感したと語る。

テックファーム株式会社 西郡崇雅氏
テックファーム株式会社 西郡崇雅氏

 たとえば、一斉配信メールは不達や遅延が起きやすく、さらにスパムメールと見なされればブラックリストに載ることになり、すべてのメールが届かないようになる。むろん、そうなれば大きな機会損失のリスクとなる。さらに、メールアドレスなどの個人情報漏洩のリスクも大きい。

人的負担をかけずにエラーメールに対応

 こうしたリスクをどのように回避すればよいのか。一斉配信メールは多量であり、問題に逐一対応していては非効率だ。たとえば、不達や遅延を減らし、スパムメールと見なされないようにするためには、エラーが出たものについて適切な処理を行うことが必要である。そのためには、エラーコードやバウンスメールを解析し、宛先不明・受信拒否・受信ボックスが溢れているなどの状況を把握した上で、それぞれに対応することが必要だ。そこで「スターメール」では、そうしたエラー対応の自動化機能を搭載。一斉配信メールで送付したメールのエラーに自動的に対応することで、人的負担をかけずにメール配信の不達・遅延を減らし、クオリティを向上させるという。

 また、スパムメールと見なされないようにするためには、送信先のメールサーバーの特徴を分析して、最適な方法でメールを配信することである。西郡氏は「早く送るのがベストとは限らない。配信間隔やセッション数、スピード、IP制御、並列配信制御などにチューニングを行い、送信先に合わせた最適な配信を行うことが重要」と語り、それらを自動化することの価値を訴求した。またPC向けに関しては、Yahoo!Japanをはじめとするサービスプロバイダーに対して、メールサーバーを解析し、それぞれに適切な配信方法で配信している。大学のメールサーバーなど、専用のカスタマイズも可能だ。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
「漏洩していること」にも気がつかない危険がある

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
モバイルビジネスの成功法則をキャッチ!mobidec2008レポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

伊藤 真美(イトウマミ)

フリーランスのエディター&ライター。もともとは絵本の編集からスタートし、雑誌、企業出版物、PRやプロモーションツールの製作などを経て独立。ビジネス系を中心に、カタログやWebサイト、広報誌まで、メディアを問わずコンテンツディレクションを行っている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2008/12/26 11:00 https://markezine.jp/article/detail/6197

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング