ソーシャルメディア時代に効くプッシュ型マーケティング
第4回では、ポンパレの一年間の振り返りとして、利用件数や取り扱いディールの変化を紹介しました。しかし、ポンパレにおけるこの一年の変化はこれだけに限りません。今回は、ポンパレユーザーが利用しているデバイスや購入頻度、ユーザー属性など、その他の要素における変化についてお伝えします。
プッシュ型メディアとしてのチケット共同購入サイト
読者の皆様には聞き慣れた話かもしれませんが、昨今の消費者は検索などを利用して自分から欲しい情報を取りに行くことよりも、友人や知人のオススメ情報を通じてアクションを起こすことが多くなっています。
割引チケット共同購入サイトは、そうした時代の特性に適した、プッシュ型の性質を持ったメディアだと言えます。それは第4回で一般的なECサイトとの違いで説明した通り、「出会い頭」(時間限定の大幅割引)でユーザーに情報をリーチしているからです。
つまりECサイトは欲しい物がある人や、比較検討したい人が訪れるのを待つプル型のメディア。一方ポンパレのようなチケット共同購入サイトは、ウィンドウショッピングのように欲しいものが顕在化していない人も訪れるので、そうしたユーザーに対してもアグレッシブに商品を紹介できるプッシュ型のメディアなのです。
時代が求めるプッシュ型の情報
プッシュされた情報を受け取るという仕組みは、友人のコメントやオススメ情報が更新される、FacebookやTwitterのようなソーシャルネットワーク上の情報伝達の仕組みと似ています。つまり、最近の消費者はソーシャルメディアを通じて、プッシュ型の情報取得に慣れてきているのかもしれません。
ただでさえ膨大な情報により、欲しい情報を検索にかけても探し出せなかったり、満足のいく情報が得られない昨今。生活者の情報取得ルートがソーシャルメディア寄りになってきていることからも、検索結果から自分にあった情報を得て行動するのではなく、日々誰かがインパクトのある情報を発信してくれることによってアクションを起こすというパターンが増えているのではないでしょうか。
Webマーケティングの世界において、今の時代、検索されるのをただ待っているだけではターゲットは来てくれません。ターゲットが来てくれるのを待つのではなく、こちらからアプローチできるプッシュ型のマーケティング施策の必要があるのです。