- 時期:2011年8月
- 国名:スウェーデン
- 企業名/ブランド名:P&G/Ariel
- 業種:家庭用洗剤
真っ白なシャツを汚せ!
今週は、P&Gの洗剤ブランド「Ariel(アリエール)」がスウェーデンで展開した、ゲーム性のあるプロモーション「Fashion shoot」を紹介します。
8月29日~9月3日の期間中、「Ariel」はストックホルムセントラルステーションの待合スペースに『特殊なガラス製のショーケース』を設置。この『ショーケース』の中には、自動で動くレールハンガーとそれに吊るされた白い衣類、さらに緑色のキャノン砲が置かれていました。
ゲームの内容は、ケチャップ/チョコレートドリンク/リンゴンベリージャムの3種類の玉が込められた『キャノン砲ロボット』を操作して、真っ白な洋服(合計1000枚)に一般ユーザーが“汚れ”をつけていくというもの。
このゲームのとってもユニークな点は、『キャノン砲ロボット』を操作するのが現場(駅)からではなく、インターネット上の「Ariel」のFacebookページからという点。北欧に住んでいれば、誰でも参加できます。現場にある『キャノン砲ロボット』と『Facebookページ』は、特別仕様のシステムで連携されていました。
ユーザーはFacebookページから、好みの(白い)洋服に狙いを定め、制限時間内に見事汚れをつけるとゲームの勝者となります。汚れがつけられた洋服は現場で即座に「Ariel」を使って洗濯され、後日ユーザーのもとにプレゼントとして届けられるそうです。
『Arielを使えばケチャップなどのしつこい汚れでも綺麗に落ちるので、プロモーションの特典としても問題なく使えるんですよ。安心してもらってくださいね』ということを、コミュニケートしているようです。
リアルとデジタルの融合として興味深いケースです。
北欧諸国ではFacebookの普及率が全人口の46%、インターネット利用者の52%にものぼるそうです。そのような前提を鑑みたうえでFacebookを活用することにより、参加者の地理的・物理的な制約を極力無くしています。さらに、リアルと連動させることによって、現場(駅)で実際にこの光景(ショーケース内の模様)を見た市民からの“濃いバズ”を誘発させようとしているようです。
ただ単に面白いだけでなく、『衣類を白くする』という訴求ポイントをエンターテインメントとして伝達できている点が素晴らしいと思いました。
プロモーションの模様をまとめた動画はコチラ
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引用元サイト
- Ariel: Fashion Shoot:Ads Of The World
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記事転載元:ブログタイムズBLOG