急成長を遂げるモバイル市場、ネットショップはどうする?
数年来、出る出ないでやきもきさせていたドコモのiPhone販売もようやくはじまり、いよいよAndroid端末も含めてソフトバンクモバイル、au、そしてドコモと3者三つ巴での熾烈な販売競争が始まりました。
ご存じのようにスマートフォンは画面も大きく、PCのようにウェブブラウザでインターネットにアクセスできます。もう少し範囲を広げてタブレットまでも含めると、機能や性能はもはやPCとほとんど変わりません。
インターネットサービス全般での利用が増加し、今やモバイルのeコマース市場は1兆円規模。ネットショップを含めた業界における重要なファクターになってきています。
モバイル利用ユーザーの特性を把握する
では、ネットショップオーナーがやるべきモバイル対応とはなにかというと、次の2つに集約されます。
- ネットショップ自体のモバイル対応
- モバイル端末でのネットショッピング特性の理解と対応
最初の「ネットショップ自体のモバイル対応」については、この連載では、できるだけコストをかけずに開店・運用することが前提なので、モバイル対応している無料ネットショップ構築サービスを利用するしかありません。一部のサービスを除き、モバイルに合わせてデザインを作りこむことができないため、あまり自分で手を動かすことがないのが実情です。
そのため、問題は次の「モバイル端末でのネットショッピングの特性の理解と対応」を行うことになります。
モバイル端末を利用しているお客様は、PCから購入するお客様とは違った特性を持っています。たとえば、モバイル端末の多くは仕事の合間とか電車の待ち時間、ちょっとした空き時間などに利用する傾向があります。これは、PCでネットショップを利用するように、じっくりと商品を比較検討してという購入方法ではないことを示唆しています。さらに、そもそもモバイルユーザの多くはPCのアクティブユーザーではないということもあります。この点はモバイル戦略を立てる上での大きなポイントのひとつです。
また、モバイル端末の多くは画面も小さく、表示される情報も少ないため、ページが読みにくかったり、操作や画面遷移などがわかりにくかったりするとすぐに離脱してしまいます。また、基本的にちょっとした空き時間での閲覧ですから、時間が来ればためらいなく切ってしまうのです。これはサイト滞在時間がPCと比べると大幅に短いということを意味しています。
しかし、こうした特性は逆に言えば、PCを持っていない、あるいはあまり使わないセグメントであったり、PCでの購入を面倒だと思うセグメントだったりと、PCでリーチできないお客様へのアプローチが可能になるということも意味しています。つまり、新しい潜在顧客にリーチできるということです。(続きはECzineで)
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