SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第106号(2024年10月号)
特集「令和時代のシニアマーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

BOOKS(AD)

「数年前から追っていたネタを形にした」 売れ筋書『訪日外国人観光ビジネス入門講座』担当編集に聞く

 2014年に日本を訪れた外国人は1,300万人。2020年には日本全体で2,000万人の訪日を目指し、右肩上がりで成長し続ける外国人向け観光業――「インバウンドビジネス」。翔泳社が2月に刊行した『訪日外国人観光ビジネス入門講座』はそんな追い風の中で注目を浴びています。今回、編集を担当した臼井に本書について話を聞きました。

注目度急上昇! インバウンドビジネスの全体像を押さえる1冊です。

訪日外国人観光ビジネス入門講座

Amazon /  翔泳社
訪日外国人観光ビジネス入門講座
沸騰するインバウンド市場攻略ガイド

著者:村山慶輔
発売日:2015年2月2日
価格:1,600円(税別)

目次

第1章 インバウンド(訪日外国人観光)ビジネスを知ろう
第2章 外国人観光客を理解しよう
第3章 外国人観光客を集客しよう
第4章 受け入れの準備を整えよう
第5章 インバウンドビジネスの取り組み事例

2014年、最も注目を浴びたワードは「インバウンド消費」

 2014年の年末に発表された日経MJヒット商品番付において、「インバウンド消費」があの「アナと雪の女王」を尻目に東の横綱に選定されました。インバウンドにはいくつか意味がありますが、観光業では「訪日外国人観光」を表します。

横綱は「インバウンド消費」と「妖怪ウォッチ」 MJ14年ヒット商品番付

 最近できた言葉なのかなと思われる方もいるかもしれませんが、本書編集担当の臼井はなんと、2010年にはすでにインバウンドビジネスに注目していたとのこと。その頃にはもちろん、この言葉を聞いたことのある人はほとんど誰もいなかったでしょう。

「将来、いまより多くの外国人観光客がやってきたとき、日本人はおどおどして受け答えできないのではないか、と危惧していました。そうならないためには、インバウンドビジネスの入門書が必要です」

 そこで日本のインバウンドを熱くする「やまとごころ.jp」を運営する村山慶輔さんの講演を聞き、企画の声をかけたそうですが、そのときは形にはならなかったとのこと。それもそのはず、まだ日本国内ではインバウンドビジネスが重要だという機運がそこまで高まっていなかったからです。臼井が本格的に作るべきだと動き出したのはここ2年、そう、年間の外国人観光客が1,000万人を超えた頃です。

 タイトルに「インバウンド」という言葉を入れるかどうか自体、熟考が必要だったそうです。しかし、認知度の低さへの不安は上述の記事によって一気に解消。副題は「沸騰するインバウンド市場攻略ガイド」です。

業界全体を俯瞰する入門書がなかった

 観光ビジネスに関する書籍は数多くありますが、ことインバウンドビジネスになると学術的なものや個人の体験談に留まるものばかりで、業界全体を俯瞰し、体系的にまとめた書籍はありませんでした。

担当編集:臼井

「類書を探してみたら、これというのがない。特に地方や外国人相手の接客なんてしたことのない人が読んで実践できる本がありませんでした。本書は絶対にビジネス書として、気軽に読んで試してもらえるような内容にしたかったんです」

 そんなこだわりが最も表れているのが、本書に収録されたデータや図解の多さ。100点以上の図解のおかげで、眺めるように読み進めることができます。かといって文章を読む必要がないというわけではありませんが、図解でまず全体像を掴むと内容も頭に入ってきやすくなります。

 著者の村山さんとも図について相当な応酬があったと明かしてくれましたが、ここでは詳細に立ち入らないでおきましょう!

インバウンドビジネスのその先には「国際平和」がある

 現在、インバウンドビジネスのニーズは確実に高まってきています。ですが、外国人をどのように呼び込めばいいのか、観光客の出身国ごとにどんなおもてなしがふさわしいのかなど、受け入れる日本人側の対応が充分であるとは言いきれません。

 そうした課題を多くの具体例とともに、体系的にまとめ、解説したのが本書です。一読すれば明日から実践できるほど分かりやすい本ですが、村山さんはインバウンドビジネスの先をしっかりと見据えていらっしゃいます。

インバウンドは「日本のファン作り」だととらえています。日本ファンを世界中に増やしていくことで、彼らが訪日し、たくさんの消費をする。その過程ではお互いをより深く知るといった相互交流も生まれてきます。それが究極的には「国際平和」につながる。インバウンドにはそんな可能性があると信じています。(あとがきより)

 ビジネスだけに留まらない村山さんの情熱は、臼井の胸に強く響いたそうです。ですが、いきなり国際平和を考えるのではなく、まずはできることから少しずつ。近所のあの田んぼも、外国人観光客には魅力的に映るかもしれません。そのとき本書が役立ちます。

 本書は、インバウンドビジネスに直面していて、外国人観光客に対する具体的な施策や準備を考えている方には特におすすめの1冊です。

小売店から交通機関まで、参考になる事例を多数収録!

訪日外国人観光ビジネス入門講座

Amazon /  翔泳社
訪日外国人観光ビジネス入門講座
沸騰するインバウンド市場攻略ガイド

著者:村山慶輔
発売日:2015年2月2日
価格:1,600円(税別)

目次

第1章 インバウンド(訪日外国人観光)ビジネスを知ろう
第2章 外国人観光客を理解しよう
第3章 外国人観光客を集客しよう
第4章 受け入れの準備を整えよう
第5章 インバウンドビジネスの取り組み事例

 

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
この記事の著者

渡部 拓也(ワタナベ タクヤ)

 翔泳社マーケティング課。MarkeZine、CodeZine、EnterpriseZine、Biz/Zine、ほかにて翔泳社の本の紹介記事や著者インタビュー、たまにそれ以外も執筆しています。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2017/01/13 13:34 https://markezine.jp/article/detail/22204