リチカは、次世代のマーケティングトランスフォーメーションを分析・発信する研究機関である「RC総研」の第二弾レポートを公開した。
今回のレポートでは、ヤフーと行った共同研究を基に「デジタル広告の新たなクリエイティブ指針」について解説。動画と静止画による成果や反応ユーザーの違い、ユーザーの広告視聴態度について結果をまとめた。
静止画より動画の方が高いコンバージョン率を示す
下記のグラフは、Yahoo!ディスプレイ広告(以下、YDA)における2021年6月の業種別平均実績から、静止画より動画の方が獲得効率の良かった業種の数値をまとめたものだ。
クリック率は業種によってばらつきがあるものの、コンバージョン率は静止画より動画の方が高い。このことが、コンバージョン単価の引き下げに繋がっている。
出典:Yahoo! JAPAN
対象期間:2021年6月
※いずれも静止画・動画を一定規模出稿した同一キャンペーン目的のアカウントの平均値
動画と静止画のクリックユーザー、重複率は3.7%
また、旅行・交通業界某社のYDA配信事例では、同条件で配信した動画クリックユーザーと静止画クリックユーザーのうち、重複しているユーザーは全体の3.7%ほどだった。
この結果から、動画クリエイティブと静止画では反応するユーザーが大きく異なっていることがわかる。静止画と動画、両方のクリエイティブを配信することにより、ユーザーのクリックやコンバージョンをより網羅的に獲得することができると言える。
出典:Yahoo! JAPAN
※特定のアカウントで同一期間に動画/静止画双方の広告を表示したユーザーのクリック重複率
※動画広告と静止画広告で出稿ボリュームは異なる
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