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多様な価値観に寄り添い、循環型社会を目指す メルカリが見据えるこれからの消費のあり方

眠っていた価値を発掘することで生まれる可能性

MZ:なるほど。そうした姿勢も、先ほどおっしゃった「思いやり」ですね。そうして徐々に、「これって実はサステナブルなんだ」と気づく人が増えていく。

星:メルカリの利用が、最も簡単なサステナビリティへの近道になればいいですね。お客さまの視点に立って考えたアプローチの例を挙げると、ご家庭に眠っている「かくれ資産」の発掘を切り口にしたプロモーションがあります。

 骨董品が積み上がっている“蔵”を持つご家庭は少ないかもしれませんが、日本では1世帯につき約70万円分のかくれ資産が眠っていると言われています。

1年以上使用していない不用品が1世帯につき約70万円分(出典:みんなのかくれ資産調査委員会)
1年以上使用していない不要品が1世帯につき約70万円分(出典:みんなのかくれ資産調査委員会

星:まだ価値があるから捨てられないけど、自分では使わないものが「使いたい」と思う人に渡り、改めて使われるようになる――ものにとっても、製造元にとってもポジティブなアクションですし、価値がつながることで売る側にとっての便益も大きくなりますよね。

MZ:それこそまさに「循環型社会」と言えますね。最近は若年層を中心に、サステナビリティを重視する企業を意識的に支持する傾向が現れてきていると思います。御社ではそうした潮流も捉えられているのですか?

星:おっしゃるように、各種調査結果からも若年層を中心にサステナビリティへの感度は高まっていることがわかるので、若年層の方々のインサイトを捉える重要性も増していくと思います。弊社の取り組みとしては、今年4月の「アースデー」ではSHIBUYA109さんと共に「Z世代と企業のサステナ提案」と題したワークショップを実施しました。

 こうした施策は単発での評価が難しいですが、実施した満足感で終わってしまってはいけないので、社内の協力を得るためにも、意識指標のリフトをKPI化していくなど、客観性が担保された指針を持つよう意識しています

様々な視点を「主語」にして考える

MZ:サステナビリティの視点を事業に取り込もうとしている企業は増えていますが、今のKPIのお話は大事なポイントだと思いました。既に複数の取り組みを進められている立場から、サステナビリティを重視することとビジネスとの結節について、他にどういった考え方が大事だと思われますか?

星:「自分にとっては不要なものが誰かにとっては価値になる」という価値の循環の意味で、そもそもメルカリの事業そのものがサステナブルであると捉えています。その上で、「いろいろな視点を主語にする」ことを重視しています。

 私なら日常で「マーケター」としての考え方や判断軸を持っていますが、「生活者」として企業がどのようにサステナビリティに取り組んでくれたらうれしいか、自分ごと化し共感できるかというフラットな見方も意識しています。他部署の視点から見たらどうか、異業種の方々からはどうか、と多角的な主語で考えていくことも重要だと思います。

MZ:いろいろな視点を主語に、というのは良い言葉ですね。最後に、循環型社会の実現に向けた展望をうかがえますか?

星:生活者の価値観はますます多様化し、消費のスタイルもさらに広がるはずです。その中で、「こういう場合は新品がいい」「この場合はリユース品でいいかも」と使い分ける人が増えてくると思います。今後も生活者のシチュエーションごとに、選択肢としてメルカリが想起されるようなコミュニケーションを発信していきたいです。その取り組みが、結果的に価値の連鎖を作って循環型社会への貢献にもつながり、新しい経済活動の活性化にもつながっていくと考えています。

 世の中に変化を起こそうとするときは、予想が付くことばかりではないと思いますが、覚悟を持ってやりきることが大事だと思います。フリマアプリのリーディングカンパニーとしての覚悟を持って、循環型社会の実現を目指していきます。

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この記事の著者

高島 知子(タカシマ トモコ)

 フリー編集者・ライター。主にビジネス系で活動(仕事をWEBにまとめています、詳細はこちらから)。関心領域は企業のコミュニケーション活動、個人の働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2021/09/21 15:27 https://markezine.jp/article/detail/37283

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