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バレンタインのフードロス削減イベントが成功 クラダシが重要視した「参加の敷居を下げるライトさ」

 企業のパーパスを上手く伝えられる施策には、どのような工夫があるのだろうか? フードロス削減を目指すソーシャルグッドマーケットのKuradashiは、バレンタインのシーズンにどうしても余ってしまうチョコを2月15日から販売するイベントを企画し、二年連続で実施。反響を実感しているという。同施策の設計について同社のマーケティング担当の溝口氏、経営戦略室の山口氏、MD部で部長の大沢氏に話を伺った。

「オトクで楽しいお買い物」がフードロス削減に繋がる

MarkeZine編集部(以下、MZ):まず、皆さんの現在の業務領域について教えください。

(画像左)株式会社クラダシ 事業推進本部 マーケティング部 部長/経営戦略室 ブランド戦略G グループリーダー/コーポレート本部 人事広報部 広報・基金運営G 溝口 りりか氏(画像中央)同社 事業推進本部 MD部 部長 大沢 亮氏(画像右)株式会社クラダシ 経営戦略室 山口 達也氏
(画像左)株式会社クラダシ 事業推進本部 マーケティング部 溝口 りりか氏
(画像中央)同社 事業推進本部 MD部 部長 大沢 亮氏
(画像右)同社 経営戦略室 山口 達也氏

溝口:マーケティング領域を担当しており、リード獲得とナーチャリングのためのコンテンツマネジメントを主に行っています。他にもブランド戦略部分や、ブランドパーパスを社内外に浸透させる取り組みを担当しています。

大沢:ECサイトに掲載している商品の調達部門(MD部)として弊社に協力してくれているパートナー企業さんと、在庫をどう処理していくか、どのようにブランドを守っていくかといったコンサルティングを担っています。また、ECサイトとして成長してきているので一部広告事業も行っており、そこの営業部隊も兼務し、広告のセールスも行っています。

山口:経営戦略室に所属し、新規事業開発やパートナーとのアライアンスを行っています。領域としてはオフラインストアの拡大、物流、広告事業に携わっています。

MZ:クラダシの事業やパーパスについては以前も取材させていただきました(過去の記事)。改めて簡単に教えていただけますか?

大沢:クラダシはビジネスを通して社会課題を解決することを目指す、「ソーシャルグッドカンパニーでありつづける」をミッションとして掲げております。その中でも現在はフードロスの解決に取り組むために、品質的には全く問題ないにもかかわらず商慣習などによってどうしても廃棄になってしまう商品をオトクな価格で販売するECサイト「Kuradashi」を運営しています。

 クラダシでは、楽しくお買い物していただいた結果が社会貢献につながっているという考え方を意識的にユーザーにも伝えるようにしています。この取り組みを通して弊社は行政からも一定の評価を頂いており、「食品ロス削減推進大賞」の消費者長官賞なども頂いております。

Kuradashiの商品一覧ページ例
Kuradashiの商品一覧ページ例

バレンタインで発生するチョコレートのロス削減を目指す

MZ:クラダシでは2022年からバレンタインイベント「Valentine Shop 0215」を行っていると伺いました。概要をお聞かせください。

溝口:今回のValentine Shop 0215はバレンタイン後に発生するチョコレートのロスに焦点を当て、バレンタイン翌日の2月15日からチョコを販売するイベントです。クラダシは出品企業から様々な理由でロスになってしまう商品を削減するための相談を受けます。その中でも季節性の商品やイベントの商品のロスについてご相談いただくことが多いです。

 「フードロスをみんなでなくしていこう」というメッセージを、楽しい買い物体験を通じてポジティブに伝えることで、より皆さんに興味関心を持っていただけるような機会を作りたい。そんな想いから今回の取り組みを始めました。2023年2月15日からのイベントでは、全国11ヵ所でのポップアップショップとオンラインで販売を行いました。

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この記事の著者

土屋 典正(編集部)(ツチヤ ノリマサ)

法政大学法学部を卒業。新卒で人材派遣の会社にて営業職を経験し、翔泳社に入社。MarkeZine編集部に所属。 

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2023/03/29 09:00 https://markezine.jp/article/detail/41690

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