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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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広告は「生成される」時代へ。Netflix・Nike・P&Gに学ぶリアルタイムパーソナライズの最前線


広告とコンテンツの境界は消える。e.l.fのUGC施策

 最終的に、広告とコンテンツの境界は曖昧になる。

 e.l.f. CosmeticsはTikTok上でUGCを活用し、広告とコンテンツを融合させている。

画像出典:e.l.f. Cosmetics「Eyes Lips Face」キャンペーン(スマートフォンでの閲覧推奨)

 同社はオリジナル楽曲「Eyes Lips Face」を起点にしたキャンペーンで、70億~100億回以上の再生、500万〜700万本以上のUGC投稿を生み出し、TikTok史上最大級のブランドキャンペーンとなった。

 さらに、サイトトラフィックは200%、商品検索が300%へ増加するといったビジネス成果にもつながっている。

 ここでのマーケターの仕事は、広告制作ではない。「どのトレンドに乗るか」「どの文脈でブランドを自然に接続するか」「ユーザーが参加したくなるフォーマットをどう設計するか」など、UGCが生まれる土壌を設計することである。

 また、運用の考え方も変わる。完成形を作るのではなく、小さなコンテンツを高速で投入し、再生数や保存率、シェア率を見ながら改善を繰り返す。

 ユーザーは広告としてではなくコンテンツとして消費するため、心理的な抵抗が低い。広告運用は枠の管理から、コンテンツ環境の設計へと変わった

日本企業の競争力を決める4つの転換

 海外企業の取り組みは一見高度だが、その本質はシンプルだ。意図を理解し、表現を変え、生成し、最適なタイミングで届ける。このループをどれだけ細かく回せるかに集約される。そのうえで、今日本企業が取り組むべきは、次の4つの転換だ。

 第一に、セグメントではなく行動で顧客を理解する。閲覧履歴や購入履歴から「検討中」「比較中」といった今の状態を定義する。

 第二に、クリエイティブを「素材単位」で管理する。完成品を作るのではなく、画像、コピー、オファーを素材として分解し、組み合わせ可能な状態にする。

 第三に、改善サイクルを高速化する。週次ではなく日次、可能であれば接触単位で改善を行う。

 そして第四に、マーケターの役割を再定義する。制作ではなく設計に価値を置き、意思決定の仕組みを作る。

 マーケティングは配信ではなく、学習するシステムの設計である。パーソナライズは「誰に何を届けるか」ではなく、「その瞬間に何を生成するか」という問いに変わった。この発想に転換できるかどうかが、これからの競争力を決める。

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この記事の著者

岡 徳之(オカ ノリユキ)

編集者・ライター。東京、シンガポール、オランダの3拠点で編集プロダクション「Livit」を運営。各国のライター、カメラマンと連携し、海外のビジネス・テクノロジー・マーケティング情報を日本の読者に届ける。企業のオウンドメディアの企画・運営にも携わる。

●ウェブサイト「Livit」

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2026/04/28 09:24 https://markezine.jp/article/detail/50616

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