SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第107号(2024年11月号)
特集「進むAI活用、その影響とは?」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

「AdGang」が選んだ今週の一押しキャンペーン

「真似された? そりゃ光栄だ!」盗作疑惑のライバルを逆手に取った、シンガポールLCCの凄いPR


 盗作は今や国境を越えるトラブル。あなたの会社が被害に遭ったらどう対応するでしょうか? シンガポールの航空会社は、非常にブラックユーモアに溢れる措置をとりました。海外の広告・宣伝・プロモーション事例情報を提供している「AdGang」からの厳選記事を紹介するこの連載は、毎週水曜日更新です。

キャンペーン概要

 時期:2015年
 国名:シンガポール
 企業/ブランド:Scoot
 業種:エアライン

ちょっとやりすぎ? と思いつつニヤッとしてしまいます

 シンガポールの格安航空会社(LCC)「スクート」が、自社の広告に類似した内容のキャンペーンを展開するアメリカのLCC「スピリット航空」に対してとった、ユーモア溢れる対応が話題を呼んでいます。

 そもそも両社は黄色をメインカラーに据えている点では共通しているのですが、スクートが制作したロゴやポスターに対し、その1~2年後にスピリット空港が公開した広告デザインが驚くほどそっくりなのです。以下画像の左と右を比べてみてください。

 普通なら法的措置を取ってもおかしくないような状況ですが、スクートでは『真似されるのは、それだけ注目されているという事。光栄なことだ。』として、逆にスピリットに敬意の意を示したのです。

 さらに『どうせ真似するなら、とことんやってね!』とばかりに、CEOが直々に出演したビデオレターを制作し、ネットで公開。

 また、“スクートをそっくり真似するためのグッズ”やロゴに関するガイドブックまで制作し、極めつけはスクートの機体に「Inspiring Spirit(スピリットにインスピレーションを)」と記すなど、スピリット航空によるパクリをもはやネタにして、とことんいじり倒しています。

 すると、このちょっとブラックなユーモアを交えた対応が「面白い!」と、多くのメディアがスクートに注目。なんと4000万米ドル相当のメディアカバレッジを獲得したのです。様々な媒体で紹介された結果、Googleでの検索が32%も上昇するなど、大きな関心を集めることに成功しました。

 ライバル会社による盗作疑惑を逆手に取って、これ以上ない“自社の宣伝の機会”へと変えてしまう見事な手法。懐の深さとユーモアたっぷりの切り返し、そのセンスの良さに脱帽です。

動画はこちら

 

先週の紹介キャンペーン

 競合の多い激戦区でチケットが一瞬で完売!ポーランドの劇場が行った粋なInstagramキャンペーン

 記事転載元:AdGang

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
「AdGang」が選んだ今週の一押しキャンペーン連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

山田 健介(株式会社PR TIMES)(ヤマダケンスケ (PR TIMES))

著者Twitter
著者Facebook

●About / PR TIMES Inc
・プレスリリース配信サービス「PR TIMES」の運営
・ブログマーケティングサービス「ブログタイムズ」の運営
WEBクリッピングサービスの提供

●About / Vector Group
コアバリューである「モノを広める」スキルを通じて、企業・消費者の皆様をマッチしたサービスを提供しています。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2016/03/11 20:31 https://markezine.jp/article/detail/23149

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング