Twitterにはコンテンツプラットフォームの可能性がある
MZ:生活者から、自然な形で会話が生まれ、思わず参加したくなるキャンペーンを設計できていたのだと思いますが、Twitter利用者の反応はいかがでしたか。
宮川:驚くほどたくさんの良い意見をいただけました。ちょうどGW直前に始めたこともあって「あまり外出できない中、気軽に楽しめるコンテンツがありがたい」といった声を多くいただきました。
山岸:Twitter利用者の方による投稿を見ても、モノやメルカリにまつわる素敵な話がたくさんツイートされていて、参加者の方も、このキャンペーンを楽しんでくださったようです。
MZ:では、今回のキャンペーンを通じて得られた気づき、知見があれば教えてください。
原田:今回のキャンペーンを通じて想定の2倍近い方がフォローをしてくださり、Twitterにはまだまだ活用の可能性があると感じました。
同時に、マーケティングにおけるコミュニケーションの可能性を感じた取り組みとなりました。今回のモノガタリを読んでくださった方で、他の方へのおすすめとしてツイートをシェアしてくださる方が多くいました。そこにはメルカリとフォロワーの方のコミュニケーションが存在しただけでなく、フォロワー同士のコミュニケーションもまたそこに存在しました。
メルカリもC2Cのマーケットプレイスであり、お客様同士のコミュニケーションによって成り立つサービスです。そういう点では、今後、いかにお客様とコミュニケーションをするかという点ではなく、お客様同士のコミュニケーションの媒介となる価値も改めて感じた取り組みでした。
宮川:Twitterには、コンテンツプラットフォームとしての新たな可能性があることを身をもって感じました。今の時代、SNSでは日々多くのテキストが読まれ、共有され、拡散されています。今回のプロジェクトを数年前にやっていたら上手くいっていたかはわかりません。それだけ受け手の感覚というのは日々変わり続けています。
Twitter利用者の方は新しいコンテンツの楽しみ方にとても柔軟だなと感じました。今後も新しいコンテンツ配信の形を模索していきたいと思います。
お客様の声に耳を傾けて会話を生む
MZ:最後に今後Twitterをどのように活用していきたいか教えてください。
宮川:今回の「モノガタリ」のフレームワークは今後も活かしていけたらと思っています。メルカリとストーリーの親和性を、今回得られた知見を活かしてまた新たな形で展開してみたいですね。そして、Twitterでのコンテンツの楽しみ方は引き続き研究していきたいと思います。
山岸:カンバセーショナルカードを使ったことがきっかけで素敵なストーリーをたくさんいただけたので、今後もお客様の会話が伺えるようなキャンペーンを行っていきたいと思います。
なおかつ、多くの方と接点を持とうと考えたときに、お客様目線に立ったコンテンツが非常に重要になると実感したので、良いコンテンツを提供し、会話が広がるコミュニケーションを提供できればと思います。