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一斉配信から脱却し、1年でCPA20%減!再春館製薬所が実現した「LINE起点」のCRM高度化

 独自のダイレクト・テレマーケティングで、長年にわたり顧客一人ひとりと向き合ってきた再春館製薬所。「ドモホルンリンクル」などのブランドを通じて顧客の悩みやニーズに寄り添う同社は、電話からオンラインへと顧客接点が移る中、コミュニケーションの再設計や施策の全体最適化といった課題に直面した。本記事では、電通デジタル伴走のもと同社がLINE公式アカウントを軸に進めたCRM改革にフォーカス。「再春館製薬所らしさ」の再定義から、CXを起点とした施策設計、現場伴走による運用体制作りまで、一連の取り組みについて聞いた。

1対1の「個対応」で築いてきた、再春館製薬所のマーケティング戦略

MarkeZine編集部(以下、MZ):はじめに、企業概要をご紹介ください。

有働:再春館製薬所は漢方の製薬会社として、自然の力を人の力に活かす製品作りを行っています。メインプロダクト「ドモホルンリンクル」も、漢方の製薬会社が作るスキンケアブランドとして、自然由来の原料選びにこだわり、多くのお客様からご愛顧いただいております。D2Cのビジネスモデルを軸に、製造・販売・アフターフォローまで一体型で自社完結しているのが特徴です。

 マーケティング戦略については、かつて売上を伸ばすためプッシュ型の営業を行っていた時期もありましたが、その結果として返品が増えてしまいました。そこで1990年代から「TM(テレマーケティング)改革」を進め、“100人に1回購入してもらうのではなく、1人に100回購入していただく”方針へと転換しました。

株式会社再春館製薬所 ドモホルンリンクル事業部 有働 千春氏
株式会社再春館製薬所 ドモホルンリンクル事業部 初回新接点開発 担当部長 オンライン広告・SNS マネージャー 有働 千春氏

有働:当社が施策において重視している判断軸は「お客様のためになるか」。仮に売上が上がる施策であっても、お客様一人ひとりの感動や喜びにつながらないことはやらない、という基準で考えています。

 この考え方を土台に、お客様に1対1の「個対応」を重視したことで、現在は3回以上当社製品を購入したお客様のリピート率は90%以上に。会社の理念に共感いただくことに加え、「お客様プリーザー(※)」と呼ばれるお客様対応専門スタッフのコミュニケーションの質も高く評価いただいています。

※「お客様プリーザー」:再春館製薬所におけるお客様対応専門スタッフの呼称。単なる「オペレーター」ではなく、お客様一人ひとりの悩みや喜びに寄り添い、期待を超える感動を提供する「喜ばせる人(=Pleaser)」という意味が込められている。

再春館製薬所の中心ブランド「ドモホルンリンクル」。2026年1月には基本となる4プロダクトのリニューアルを実施した
再春館製薬所の中心ブランド「ドモホルンリンクル」。2026年1月には、基本となる4プロダクトのリニューアルを実施した(画像出典:公式サイト

電話で取り組んできた「個対応」のコミュニケーションをオンラインでも

MZ:今回は、電通デジタルと取り組んだCRM高度化についてうかがっていきます。まず、どのような課題感が背景にあったのでしょうか。

有働:大きく2つの課題がありました。1つ目は、お客様とのコミュニケーションです。当社は1対1の「個対応」にこだわってきましたが、時代の変化とともに電話応対は減少していました。電話以外のチャネルで、同様のOne to Oneコミュニケーションを実現することは簡単ではありません。そこで着目したのが、双方向でオンラインコミュニケーションが可能なLINEです。

 既にLINE自体は活用していたものの、会員向けコミュニケーションとしてはメールやDMと同列の手法の一つとして捉えており、「メッセージを一斉送信して何件『商品購入』につながるか」という発想に留まっていました。広告の側面でも、テレビ、Web広告、LINEを横並びの媒体として見ていたため、LINEが持つ1対1の双方向コミュニケーションという強みを十分に活かしきれていなかったのです。

 2つ目は、組織的な課題です。社内で初回購入獲得を担うチームと、CRMに取り組むチームが分かれており、情報連携はしていたものの、施策としての一貫性を出しづらい組織構造がありました。「新規獲得」と「既存顧客の満足度最大化」でKPIも分かれており、本来は線でつながるべきコミュニケーションが、点である施策ごとの最適化に留まっていました。たとえば、初回から2回目以降の購入を促進するクリエイティブと会員向けクリエイティブとで、トンマナが大きく異なるケースもありました。

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キーワードは「ブランドの人格」。課題解消の第一歩は

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この記事の著者

太田 祐一(オオタ ユウイチ)

 日本大学芸術学部放送学科を中退後、脚本家を目指すも挫折。その後、住宅関係、金属関係の業界紙での新聞記者を経て、コロナ禍の2020年にフリーライターとして独立。現在は、IT関係を中心に様々な媒体で取材・記事執筆活動を行っています。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:株式会社電通デジタル

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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2026/05/28 10:00 https://markezine.jp/article/detail/50564

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