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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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マーケティング・プロフェッショナルズ

「『ワタシプラス』は、資生堂のビジネスに変革をもたらす次世代ビューティーソリューションサービス」─ 資生堂 薗田守世氏(前編)


分析とそこからの価値創造は0と100の差がある

 青葉――データベースマーケティングに着手されるとなると、優秀な人材も多く必要かと思いますが、Web事業推進部は何名くらいの方がいらっしゃるのでしょうか?

 Web BCを含めて80名弱です。EC、Webカウンセリング、店舗検索、システム・物流、サポートセンターなどそれぞれを担当するグループのほかに、分析専門のスタッフもいます。ビッグデータと言われる情報を分析しながら、いくつもの切り口の仮説を検証しています。 「ワタシプラス」の立ち上げにあたって、PDCAの分析が可能な体制を構築するため、人材の確保を進めました。

 青葉――細かい分析をスピーディーに検討し、適切に判断することが求められますね。

 そうですね。結果が出ないものはどんどん外しています。日次報告に加えて、週次単位で分析報告を受けており、1週間単位で改良・改善などの指示をしています。

 ただし、分析をしただけでは何も生み出せません。分析した結果からマーケティングに活かせる示唆を見出せてこそ、価値を創造できると言えます。分析それ自体と価値の創造には0と100の差があると思っています。分析した結果をもとに価値創造につなげることが、大きな課題と認識しています。

 青葉――こうして伺っていると、ずっとマーケティング畑で経験を積んで来られたのだろうと思ってしまうのですが、実は、財務部門ご出身ということで、とても驚いています。

 財務とWebマーケティングにはひとつ共通点があります。資金運用のポートフォリオの組み方は、広告の投資配分にとても似ています。PCやモバイル・スマートフォンなどの各メディアにどれだけ費用投資を行うかを決め、アフィリエイトやリスティングのパフォーマンスを日々チェックしていくことは、資金運用と似ています。その後に取り組んだ海外事業の経験も、今の業務に大いに役立っています。ただ、50代になって、これほど忙しい業務を担当することになるとは想定外でしたね。

 …後編では、20代から30代半ばまで財務部門に、30代後半は大蔵省に出向、40代にかけては海外事業に携わられた薗田氏の、仕事に対する姿勢について詳しく伺っていきます。後編は明日の8時公開です(文・高島知子)。

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この記事の著者

青葉 哲郎(アオバ テツオ)

サイコス株式会社 代表取締役
東京都出身。明治大学政治経済学部卒業。1994年4月 ジャスコ (現イオン)入社。1995年マイクロソフト入社。トップセールスを経て、最年少ブランドマネージャに就任。MSN事業開発など担当。2001年インテリジェンス入社。マーケティング部を設立し『はたらくを楽しもう。』で同社を転職ブランド1位に。2008年リクルートエージェント入社。『転職に人間力を。』で新ブランドを立ち上げ、コスト減と広告効果の最適化...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2012/10/04 14:14 https://markezine.jp/article/detail/16097

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