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白メガネ野崎が突撃!次世代のトップランナーに聞く新時代のキャリア形成

代理店→事業会社の転職に必要なマインドとは? リクルート森さんのキャリアから学ぶべきこと

 本連載では、広告・マーケティング業界に特化した転職、副業、就活のキャリアコンサルティングを3,000人以上担当したホールハートの野崎大輔さん(通称:白メガネ)が、同領域で活躍中の業界人のこれまで歩んできたキャリアを深掘りし、人生100年時代におけるキャリア設計のヒントを探ります。今回は、デジタルエージェンシーから2社の事業会社を経験した後、リクルートで現在活躍する森洋介さんに話を聞きました。

リーマンショックをきっかけにデジタルシフト

野崎:今回はデジタルエージェンシーから事業会社への転職を経てキャリア形成されているリクルートの森さんに話を伺います。デジタルエージェンシーなどの支援会社から事業会社に行きたい方は多いと思いますので、これから聞く森さんのキャリアをぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

 まず、現在どのような業務を担っているのか教えてください。

森:現在、Airレジ・Airペイをはじめとするリクルートの業務支援サービス「Air ビジネスツールズ」というSaaS領域のプロダクトに関するマーケティング戦略の立案からメンバーのマネジメントと、旅行サイトの「じゃらんnet」に関するマスプロモーションを担当しています。

株式会社リクルート
プロダクト統括本部 プロダクトデザイン・マーケティング統括室 マーケティング室
SaaS領域マーケティングユニット SaaS領域マーケティング部 部長 兼
ライフスタイル領域マーケティングユニット
ライフスタイル領域マーケティング部 旅行マーケティング1グループ
森 洋介氏

野崎:特にデジタルエージェンシーの方とキャリア設計の壁打ちをしていると、まさに森さんのような職域に携わりたいというニーズが多いです。再現性のあるノウハウをヒアリングしたいですね。

 早速キャリアの振り返りですが、ファーストキャリアはSP(セールスプロモーション)会社だったんですよね。

森:はい。SP会社ではアカウントプランナーとしてプロ野球チームや銀行などのクライアントを担当し、キャンペーン時の配りものやリアルイベントの企画運営などを行っていました。また、Webサイトの制作などにも携わっていました。

野崎:いわゆる営業ですよね。約4年半経験された後、デジタルエージェンシーに転職された背景を教えて下さい。

森:当時はリーマンショックの影響を受け始めていたころで、徐々に広告・マーケティングにおけるデジタルの構成比が大きくなっていく流れを感じていました。さらに、事業会社でマーケティングに携わりたいと思っていたことから、デジタル領域のスキルセットを身に付けたいと思うようになりました。

 SP会社の中で身に付けられるデジタル領域に関するスキルには限界があったため、デジタルエージェンシーに入ってスキルを身に付けようと転職を決めました。

20代のうちに事業会社にチャレンジ

野崎:当時から事業会社へのキャリア形成のイメージを持っていたんですね。2020年現在も「SP会社などの支援会社から事業会社のマーケターに転身したいが、デジタルスキルが足りないので、一旦デジタル系の支援会社に転職して実力を付ける」ケースは有効な一手となっています。

 ただ、そのまま営業ラインでマネージャー職に昇格し、支援会社でそのままキャリア形成していくパターンも散見されます。2社目のデジタルエージェンシーでの職域は営業職でしたよね。

森:はい、営業として幅広い業種の企業に対しデジタルマーケティングの提案を行っていました。ただ、提案をすればするほど集客の先のデータやKPI設計について気になるようになり、集客戦略のところから考えたいと思うようになりました。

 当時はマネージャー職にも就いており、このまま年齢を重ねていくと野崎さんがおっしゃっていたように広告代理店の営業マネージャーとしてのキャリアパスになると感じていました。

 そのキャリアパス自体を否定するつもりはまったくないのですが、自分としては、20代のうちに事業会社でチャレンジしたいと思い、転職活動を始めました。

野崎:30歳という数字を意識してキャリア形成を考える人は多いですが、例に漏れずというやつですね(笑)。支援会社で計8年の経験を積んで、アプリゲームを展開する某メガベンチャーに転職されましたが、決め手はなんだったのしょうか。

森:転職活動を始めるのが遅いほうだと感じていたので、その当時、人材採用に積極的な企業を狙っていました。その中で縁があったのがそのメガベンチャー企業でした。

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、20...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2020/06/15 09:00 https://markezine.jp/article/detail/33557

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