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「AbemaTVとテレビは同じカテゴリ」Indeedが大型タイアップで得られた成果

取り組みで得られた成果は?

MZ:では、今回の取り組みで得られた成果について教えてください。

水島:同じ金額をテレビCMに費やしたときと比較して、AbemaTVのほうがティーン層のブランドに対するエンゲージメントが上がっていたのが、一番わかりやすい成果です。加えて、こういった最先端かつ流行っているコンテンツとコラボレーションする企業やブランドとしての姿勢が、視聴者の心の中に「Indeedっていいよね」と思ってもらえるのではないかと考えています。それを数字で捉えるのは難しいですが、そういった目に見えない効果もあるはずです。

山田:元々、今回のキャンペーンを提案させていただいたときに目標としていたターゲットへのリーチ数、仕事の検索体験数、利用意向者数を達成し、良い結果を出すことができました。一方で、業界全体として、現状若年層にパネル数が多いリサーチ会社がなく、若年層におけるブランドリフトの計測についてはまだ課題があります。そこが整ってくると今よりさらに精度の高い結果を出せるので、そこは今後のチャンスの一つだと思っています。

MZ:他に、AbemaTVとの取り組みについて、水島さんはどのように評価していますか。

水島:長期間の取り組みならではのメリットがあると思いました。あと1週間で達成しなければいけない数字があったときに、メディア出稿で足りない分はSNSを活用した追加施策を行うなど、効果の進捗状況に合わせて改善することができました。

 通常のメディア出稿でも追加出稿する選択肢があると思いますが、AbemaTVとの取り組みはより幅広い打ち手があり、改善しやすいと感じています。

普段接しないメディアのインプットも重要

MZ:最後に、今後の展望をお願いします。

水島:今回の取り組みはすごくいいと思っていて、「オオカミ」シリーズに限らずAbemaTVでどう施策を行っていくかは今後もテレビと並列で考えていきます。今回の取り組みで得られた改善ポイントを修正して、PDCAサイクルを回していきます。

 また、正直出稿するまで私はAbemaTVの番組を見ていなかったんです。年齢を重ねてもマーケターはターゲットに合わせたアプローチを考える必要がありますが、こういった若年層に強いメディアも仕事がきっかけでもいいので接してインプットしていくことが重要だと思います。

山田:我々はAbemaTVを世界に誇れる新しいメディアにするべく、もっと多くの視聴者に楽しんでいただけるようにならないといけないと思っています。そうすることで、開局から間もないころから出稿してくださっているIndeed様などのクライアント様のシェアオブボイスも大きくなって、恩返しできるはずなので。

 また、現状のデジタルマーケティングは顕在層向けのアプローチに偏っています。リターゲティング広告をはじめ、ターゲティング精度の高い広告で会社内のKPIを達成するだけになっている企業もあると思います。今回のIndeed様のように先進的な施策で潜在層へのアプローチを強化している企業はまだ少ないので、今後このような取り組みの重要性を少しずつ伝えていきたいと思っています。

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2020/03/03 09:00 https://markezine.jp/article/detail/32786

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