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最新・SNSマーケティングの勝ち方

「そのインフルエンサー・タレントで大丈夫?」キャスティングで押さえるべき最新SNSトレンド

 トレンドやアルゴリズム、そして使われ方の移り変わりが激しいSNS。サイバー・バズが、自社で培ったナレッジや数多くの実績をもとに最新のSNSマーケティングの勝ち方を解説する本連載。今回はSNSプロモーションやインフルエンサーマーケティングを実施する際に欠かせないキャスティングのポイントを、最新のSNSトレンドを踏まえて解説します。

「まとめ投稿」「ショートドラマ」などが台頭、投稿が多様化

 これまでのSNSは、SNS上で影響力を持つ特定のインフルエンサーや一般人からの情報が多くなっていました。しかし、コロナ禍を経てSNSで活動をしてこなかったタレントのSNSへの進出が相次いだり、企業が新たに公式アカウントを開設したり、美容師や皮膚科医など特定領域の有識者の発信も増えたりと、SNSで発信されるコンテンツがこれまで以上に多様化しています。

 そのため、キャスティングのポイントを解説する前に、まずコンテンツの多様化によって生活者のSNSの使い方や閲覧態度にどのような変化が起きているのか、4つの点から紹介します。

生活者の変化1:投稿内容の多様化

 昨今のSNSを見ていると、投稿のバリエーションが明らかに増えています。テキストや静止画のみならず、長尺の横型動画、短尺の縦型動画など投稿できるフォーマットが増え、生活者はあらゆるフォーマットの投稿をSNSで見ることができます。

 フォーマットの増加により、投稿内容の多様化も進んでいます。たとえば、Instagramでは複数の商品をまとめて投稿する「まとめ投稿」が流行っています。1枚の投稿でおすすめ商品を複数紹介することで、一目で投稿の内容が理解できるようになりました。

 縦型動画に関しても、商品レビューが短時間でわかるような動画はもちろん、最近ではショートドラマと呼ばれる短編ドラマ形式のフォーマットが注目されています。また、有識者が商品の成分や処方方法などを専門的に解説するコンテンツも人気です。

 投稿が多様化したことで、生活者もSNSの使い方を変化させています。たとえば、複数アカウントを持つことが当たり前となり、友達との交流用アカウント、好きなインフルエンサーを見る専門のアカウント、ビジネス用アカウントなど、目的に応じてアカウントを使い分けています。

 このコンテンツと発信者の多様化、複数アカウントを使い分ける人の増加は、SNSプロモーションを考える上で欠かせない変化です。

生活者の変化2:情報量の増加で、結論ファーストを求めるように

 発信者が増えれば、当然プラットフォーム内に存在する情報量も増加します。その結果、生活者は自分で知りたい情報を探す難易度が上がり、どの情報が自分に合っているのか、答えを教えてほしいという思考に変化してきています。

 これまでは特定のインフルエンサーから情報を収集していた人も、「色々情報があって比較が面倒、誰か教えてほしい」と結論ファーストな情報を常に求めています。

生活者の変化3:タイパ体質の浸透

 先ほどの閲覧行動の変化により、結論ファーストな情報を求める生活者は、より短時間で素早く知りたいというマインドになりました。これがタイムパフォーマンスを意識する、いわゆる”タイパ体質”と呼ばれるものです。

 たとえば「YouTubeの長尺動画は2倍速で見るのが当たり前」「YouTubeを見ながら、他のSNSも同時並行で見る」といった行動に心当たりがある方もいるのではないでしょうか。このような行動をする生活者が増えていることは頭に入れておくべきです。

生活者の変化4:レコメンド体質

 先ほどの結論ファースト・タイパ体質の話につながりますが、生活者はわかりやすく答えを教えてくれる情報を好みます。その結果、TikTokやX、Threadsなど、自分の知りたい情報をプラットフォームが提示してくるレコメンドが当たり前の体質になってしまいました。

 このレコメンド体質は投稿内容にも影響を与えており、情報量が多い投稿よりシンプルでわかりやすい、ズバリ訴求といわれるような内容が求められています。

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この記事の著者

鈴木 大貴(スズキ ヒロタカ)

株式会社サイバー・バズ プランニング本部局長入社当時から大手消費財、化粧品メーカーを中心に、デジタルIMC設計・UGCプランニング等に従事。入社4年目で同社営業局長に就任、現在はプランニング専門部署の立ち上げを行う。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2024/08/29 07:00 https://markezine.jp/article/detail/46665

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