生成AIの登場で、ユーザーの情報収集の入口が変わりつつある。これまでは検索エンジンで調べていたが「まずAIに相談して選択肢を絞り込み、その後に検索エンジンで深掘りする」という流れが徐々に浸透しているのだ。企業にとって、AIの回答に自社が登場するかどうかは、もはや検索エンジンでの順位と並ぶ重要課題といえるだろう。とはいえ「具体的に何を指標として見て、どう改善すればよいのかがわからない」という声も多い。今回は、ナイルでLLMO推進PJのリーダーを務める細山氏が、実践的な計測指標と改善のポイントを解説する。
AIの回答がユーザーの意思決定に大きく影響するように
ユーザーの情報収集の流れは、生成AIの普及によって大きく変容しつつあります。これまでは検索エンジンに直接キーワードを入力し、表示された上位サイトを見比べながら候補を絞り込むのが一般的なフローでした。
しかし近年では、最初にChatGPTなどの生成AIに「◯◯のおすすめは?」と相談し、対話していく中で候補を絞り込むユーザーが急速に増えています。検索エンジンは生成AIとの対話の後の「裏取り」や「深掘り」として使われる立ち位置に変わりつつあります。
ナイルでも、2025年の秋ごろから「AIに聞いたらナイルを推薦された」という理由でお問い合わせいただくケースが急増しています。BtoCはもちろん、BtoBの商材選定でも「まずはAIに聞いてみる」という行動が定着し始めていることがうかがえます。
特に、比較的新しい分野や専門用語が多い領域など、自身での選定が難しいジャンルほどAIへの依存度が高まる傾向にあります。何を聞いたらいいかわからない状態でも、AIと対話しながら選定することで自分に合ったサービスを選ぶことができるからです。
AIに選ばれなければ「候補」にすら入れない
ユーザーがAIと対話しながらサービスを絞り込むようになると、AIの回答で推薦されない企業は検討の土台にすら上がらない可能性が高まります。
筆者も製品を選ぶ際はAIに聞くことが多いですが、AIに推薦された製品の中でどれがいいか考えることが多く、そこから新しい選択肢を加えることは少ないです。つまり、AIに選ばれないと本格的に検討する前の段階で足切りされる状況になるわけです。

これからのWebマーケティングは、検索エンジンでの上位表示とAIでの言及獲得を並走させる二本立ての設計が前提になります。両者は別々のチャネルではなく、同じユーザー体験の前後に位置する連続した接点として捉えることが重要です。
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細山 武揚(ホソヤマ タケアキ)
ナイル株式会社 SEOコンサルタント
個人でのアフィリエイトメディアの運営、SEOコンサルティングの受託経験を経て、2024年にナイル株式会社へ入社。SEOコンサルタントとして、大手のサービスサイト、大規模ECサイトなどを複数担当し、2025年からはナイル社内でLLMO推進PJのプロジェクトリーダーを担当している。※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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