博報堂のメディア環境研究所は、20代~60代の生活者を対象に、「これまで興味・関心のなかった新たな情報」と出会い、関心を持つ際の意識や行動に関する調査を実施した。
情報を取り入れる際の態度を39項目聴取した結果、生活者の情報の取り入れ方は「文字優先か/映像優先か」「世間の話題などの外部刺激優先か/自分の納得優先か」という2つの軸で大きく分かれた。この2軸をもとにクラスター分析を行い、新しい情報の取り入れ方におけるタイプを7つに分類した。
「新しい情報の取り入れ方」7つのタイプ詳細
タイプ1:SNSで先取りし流行を発信「先進先取活発タイプ」
タイプ1は全体の9.6%(推計692万人)を占め、流行への反応力が非常に高く、SNS発の情報を起点に行動。推しの影響を受け、人にもお薦めするなど、購買起点としても拡散ハブとしても機能する。
- 「流行・トレンドは積極的に取りに行く」81.5%(全体比+51.8ポイント)
- 「SNSのタイムラインで盛り上がっていると気になる」73.6%(+38.3ポイント)
- 「新たな情報の入り口はテキスト型SNS(Xなど)」23.7%(+7.6ポイント)
- 「新たな情報の入り口は画像SNS(Instagramなど)」26.2%(+5.9ポイント)
- 「新たな情報の入り口は画像SNSショート動画」20.8%(+8.6ポイント)
- 「推しがすすめていると買ってしまう」47.6%(+25.2ポイント)
- 「自分がすすめた商品を家族・友人が実際に利用した」62.0%(+21.3ポイント)
タイプ2:最大勢力の周囲に置いていかれたくない「空気読み同調タイプ」
タイプ2は全体でトップの21.3%(推計1,533万人)を占めており、「取り残されたくない」意識が突出している。周囲との同調を重視し、文字で要点を手早く把握したい意向が見られ、情報に触れるだけで深くは調べない傾向もあった。
- 「世間の話題に取り残されたくない」34.6%(全体比+10.5ポイント)
- 「知っておかないと取り残されると感じる」32.4%(+11.6ポイント)
- 「同じ情報を得るなら文字の方が楽(速い)」59.9%(+20.6ポイント)
- 「文章による説明の方が頭に入る」57.1%(+18.9ポイント)
タイプ3:テレビと会話・店頭でヒット情報を確信し動く「メジャー確信反応タイプ」
タイプ3は全体の18.1%(推計1,301万人)で、映像中心でテレビを重視。情報の入り口としてリアルな会話や店頭、画像中心SNSも重視。「みんなが注目しているもの」に強く影響され、広告・キャンペーンへの親和性も高い。
- 「同じ情報を得るなら映像の方が楽(速い)」96.7%(全体比+27.8ポイント)
- 「新たな情報の入口はテレビ・CM」58.8%(+14.7ポイント)
- 「マスメディアで取り上げられたものは気になる」76.5%(+28.9ポイント)
- 「ヒット中・売れている・話題、という数字をみると良さそうと思う」68.2%(+20.4ポイント)
- 「キャンペーン・タイムセールで買ってしまう」64.5%(+11.8ポイント)
タイプ4:テレビ中心に要点で直感的に理解する「テレビ安心追従タイプ」
全体の15.3%(推計1,097万人)を占めるタイプ4は、情報は短く、要点だけ、厳選されたものだけと、量より絞り込まれた情報を求める。能動的検索は弱く自分からは情報を取りに行かない。映像で雰囲気をつかみ、直感・第一印象で判断し、世間に普及してから動く追従タイプ。
- 「短い要点や結論から知りたい」77.9%(全体比+21.5ポイント)
- 「情報は厳選されたものだけでいい」78.6%(+18.5ポイント)
- 「自分からは追わないが、何度も目にして自然と耳に入る」41.2%(+13.0ポイント)
- 「新たな情報の入口はテレビ・CM」57.2%(+13.1ポイント)
- 「同じ情報を得るなら映像の方が楽」90.7%(+21.8ポイント)
- 「直感や感性でものごとを判断するほう」65.5%(+19.0ポイント)
- 「世の中の多くの人が使うようになってから自分も使う」31.3%(+7.8ポイント)
タイプ5:データと根拠を徹底的に確認する「精読論理考証タイプ」
タイプ5は全体の12.8%(推計922万人)を占め、文字・データ・根拠を最重視。能動的に検索し、テキスト中心に複数検証を行う。
- 「同じ情報を得るなら文字の方が楽(速い)」93.0%(全体比+53.8ポイント)
- 「データや証拠を確認しないと気が済まない」87.7%(+22.3ポイント)
- 「なぜそうなるのか理由まで説明されていないとモヤモヤする」92.1%(+19.6ポイント)
- 「自分から検索するなど積極的に新しい情報を取りに行く」33.1%(+10.5ポイント)
- 「一つのことを知るのに様々な情報源を網羅する」87.5%(+21.0ポイント)
- 「新たな情報への接点は新聞・雑誌・書籍」30.5%(+9.2ポイント)
- 「新たな情報への接点はテキスト型SNS(X)」25.9%(+9.9ポイント)
タイプ6:メディアを疑い「自分だけの情報」を求める「独自没入納得タイプ」、
タイプ6は全体の17.1%(推計1,231万人)にのぼり、マスメディアへ不信感がある。ヨコ型動画・Web記事を重視し、ネット動画が興味の入り口である。「自分だけの情報」を価値とし、希少性・特別感を求める傾向にある。
- 「メディア発信の情報は信用できない」89.9%(全体比+26.8ポイント)
- 「新たな情報を知る接点として、ヨコ型動画を重視」40.2%(+8.2ポイント)
- 「新たな情報を知る接点として、ニュースサイト・Web記事を重視」49.0%(+7.3ポイント)
- 「自分だけが知っている情報を持っていたい」52.3%(+9.7ポイント)
タイプ7:そっと自分のペースで暮らす「省エネ共感タイプ」、
タイプ7は全体の5.7%(推計413万人)。情報接触そのものが極端に少ないタイプで、能動的な情報接触がほぼ全項目で全体を下回る。「いつもの」を続け、流行から積極的に距離を置く。
- 新たな情報を知るきっかけが「あてはまるものはない」25.1%(全体比+17.9ポイント)
- 興味を持つきっかけが「あてはまるものはない」31.6%(+18.2ポイント)
- 新しいものよりいつも利用しているものを続ける」34.0%(+15.6ポイント)
- 「流行・トレンドは積極的に取りに行く」16.8%(-12.8ポイント)
- 「SNSのタイムラインで盛り上がっていると気になる」22.8%(-12.6ポイント)
【調査概要】
調査地区:全国
調査手法:インターネット調査
調査対象者条件:20~69歳の男女
調査人数:14,452人(2025年総務省統計局人口推計2025年12月報に基づき性年代でウエイトバックを実施)
調査期間:2026年5月29日~6月2日
調査機関:エム・アール・エス広告調査
標本構成:以下
※各タイプの人数は、総務省統計局人口推計の20~60代人口7,190万人を母数とした推計値。構成比合計は四捨五入の関係で100%にならない場合がある
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