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第106号(2024年10月号)
特集「令和時代のシニアマーケティング」

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【特集】2023年、マーケターたちの挑戦 ──未来を拓く人・企業・キーワード

2023年、私たちの挑戦(マーケティングベンダー編)

 2023年が幕を開けた。第一線で活躍する企業・キーパーソンたちはどんな挑戦を見据えているのか。MarkeZineでは、新年企画として、21社から「2022年の振り返り」と「2023年の挑戦」についてコメントを集めた。本稿では、その中からアドビ、セールスフォース・ジャパン、日本オラクル、日本マイクロソフトの展望を紹介する。

【特集】2023年、マーケターたちの挑戦 ──未来を拓く人・企業・キーワード

2023年、私たちの挑戦(エージェンシー編)
2023年、私たちの挑戦(EC事業者編)
─ 2023年、私たちの挑戦(マーケティングベンダー編)(本記事)
2023年、私たちの挑戦(SNS/プラットフォーマー編)
2023年、私たちの挑戦(動画/音声メディア編)
経営がパーパスにリードされる状態を目指して。博報堂 藤平氏が目指す、パーパス起点の「整合」
メーカーは多様性にどう向き合うか? 次の時代のあるべき姿を探すPanasonic Beautyの挑戦
消費者の選択肢が増えすぎた今こそ、ブランド価値の最大化を。ユニリーバ木村氏が語る、これからの戦い方
半径10mのマーケティングへ 「広告だけでは売れない時代」にマーケターに求められる力
ブランド戦略論の第一人者 田中洋氏が見据える視点 二極化するブランド、その背景にあるトレンドを探る
トレンドに惑わされず本質を見きわめるためにすべきこととは? ブランド戦略論の第一人者 田中洋氏の提言
ひとりマーケターになったとき、必要な心得とは?
「にしたん」の4文字の認知度・ブランドをもって次の10年へ。西村社長が仕掛ける2023年の戦略
【注目領域】データの力でOOH市場の拡大へ。LIVE BOARDの牽引で進化するDOOHの現在地
【音部氏取材前編】2023年は自主的な職住一致で消費が変化する
【音部氏取材後編】マーケターに必要なのは洞察力と道具を超えた本質的スキル

以下4名の方からコメントをいただきました。

アドビ  里村明洋氏/セールスフォース・ジャパン 鈴木祥子氏/日本オラクル 渡邊貴子氏/日本マイクロソフト 有園雄一氏

アドビ

2022年を振り返って

 デジタルトランスフォーメーションと言う言葉に踊らされず、しっかりと地に足をつけながらも新しい領域への足掛かりを作りました。具体的には、3Dという形態が作り出す新たな世界と価値を啓蒙し、それがクリエイティブとしてコマースなどの顧客体験に表現されるような取り組みを実施しました。たとえばカシオさんのMY G-SHOCKはとても良い例です。またクリエイティビティの民主化を推進し、クリエイティブツールをより広く使っていただけるようにカテゴリーを再定義。「誰でも自己表現ができるツール」としてビジネスシーンやソーシャルメディアなどで広く深く使って頂けるようになりつつあります。下北沢の商店街で行ったワークショップは、まさにこのクリエイティビティの民主化を体現していると思います。

 

2023年に向けて

 2022年に続き、より質の高いデジタルコンテンツや顧客体験を日本社会で実現していきたいと考えています。具体的には、3Dなどの新たな領域を含めたコンテンツを、パーソナライズされた顧客体験としてより広く届けていくこと、またGenerative AIなどの新たな技術などにも着目し、今後もクリエイティビティの民主化を加速させていく予定です。また、アドビがリードするコンテンツ認証イニシアチブをベースに、フェイクニュースなどの問題やコンテンツの信頼性担保にも取り組みたいと思っています。2022年末に発足した「アドビ未来デジタルラボ」においても、デジタル人材不足などの日本社会特有の課題に対して外部有識者を交えて討論し、実証実験などを経て提言につなげる予定です。

アドビ
常務執行役員 兼 CMO(最高マーケティング責任者)
里村明洋氏

2019年3月アドビ入社、2022年4月より現職。慶應義塾大学総合政策学部卒業。P&Gで日本とシンガポールにて営業から営業戦略やブランド戦略、コンセプトや広告開発などに従事した後、Googleでプラットフォーム、ハードウェア、ソフトウェアの多岐にわたるマーケティングを統括。経済産業省主宰「創造性を発揮する組織」に関する有識者研究会委員。NFT Summit Tokyo アドバイザリーボードメンバー。アドビ未来デジタルラボ所長。

セールスフォース・ジャパン

2022年を振り返って

 コロナ禍で急激なデジタル化が進む中、2022年、Salesforce Customer 360は9年連続で世界No.1のCRMに選ばれました。7月には日本のChief Marketing Officer同士でアイデアを交換し、共に変革を起こす場として、CMOのグローバルコミュニティ「The CMO Club」の東京支部を発足しました。また11月にはSalesforce World Tour Tokyoをハイブリッドで実施し、世界初のリアルタイムCRMを実現するCustomer Data Cloudを発表しました。「カスタマーサクセス」というコアバリューのもと、初心を忘れず、今後もお客様の次なる成功をご支援させていただきます。

 

2023年に向けて

 今、ビジネスにとって新しい幕開けの時です。IDCは、世界中のデータ量が数年ごとに倍増していると推定しています。大規模なデジタル化に伴い、リアルタイムデータに基づいたミリ秒単位のパーソナリゼーションの需要が拡大しています。弊社の調査「マーケティング最新事情 第8版」によると、マーケターの最優先事項は「ツールやテクノロジーの活用の強化」でした。私たちは、シームレスで高度にパーソナライズされた体験を顧客に提供できるCustomer Data Cloudで、お客様をご支援してまいります。また、地球は私たちの重要なステークホルダーです。Net Zero Cloud、1t.orgでの植林活動やボランティアを通して、「次の世界」がビジネスと地球の両方にとってプラスになるよう取り組んでまいります。

セールスフォース・ジャパン
チーフ・マーケティング・オフィサー
鈴木祥子氏

2020年3月にチーフ・マーケティング・オフィサーとして入社。日本及び韓国の顧客に向けネクスト・ノーマル時代における顧客を中心としたビジネス及びオペレーションモデルの変革、Salesforce Customer 360の導入支援や理解促進に注力。入社前は、日本総合研究所、ジョンソン・エンド・ジョンソン、DELL Inc.、日本コカ・コーラ、エイエムオー・ジャパン(Johnson & Johnson Vision)、メットライフ生命保険等でマーケティング及び営業部門を統括。

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MarkeZine(マーケジン)
2023/01/19 09:30 https://markezine.jp/article/detail/40869

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